サースアルマゲール-->アントロナピアナ トップへ ハイキングトップへ ツールフレッチホルントップへ 

 このコースはとにかく長い。コースタイムで約9時間。
しかも途中宿泊はおろか、食事をする所もない。
 午前5時半サースアルマゲールのホテル発。ヘッド
ランプをつけて、リフト横の急斜面を登る。30分ほどで
フルグシュタルデン着。明るくなってきた。 
 この後、サースアルマゲールのスキー場を横切って
しばらく行くと谷に出る(右の写真)。


 目指すアントロナ峠(中央右の雪のある低い所)は
まだ遥かかなたである。
 最後は雪渓の上を行くが、傾斜はゆるく問題はない。
(左の写真)。9時15分アントロナパス(峠)着。
 サースアルマゲールから峠まで標高差1200m近くを
3時間45分で登ったことになる。峠から先はイタリア。
アントロナピアナまでは1900m以上の下りになる。
  問題は下り始めの急斜面である。少し行くと急な
雪渓があった。私の持っているのは、ストック1本。
ここはアイゼンピッケルの欲しい所である。引き返そ
うとも思ったが、雪渓の上に踏み出してみると思った
より軟らかい雪だったので、行くことにする。
 精神を集中させて、一歩一歩慎重に、トラバース
気味に下る。無事に渡り終えるとホッとする。その時
撮ったのが右の写真。スイス側は晴れていたが、
かなり雲が出てきた。
 後は長いバレアントロナ(アントロナ谷)をひたすら
下るだけである。イタリア側はスイスのような親切な
標識はなく、下の写真のように、岩にペンキで文字
や目印がかかれている素朴なものである。

      

  アントロナ谷には3つダム湖があり、これを迂回
したりで結構時間がかかる。午前9時半に峠を出て
5時間歩き通して(昼食の休憩はもちろん取ったが)
午後2時半やっとアントロナピアナに到着した。
 ツールフレッチホルンのパンフレットによるとアント
ロナピアナには宿泊施設がない。まだ3時前なので
ひとつ上の宿泊施設のあるチェッジオまで行くことに
する。標高差約600m、1時間半の登りである。
 ところがチェッジオへ登る道がどうしても判らない。
仕方なく、アントロナピアナの一番高い所から、山道
に入ってみるが標識は全然ない。かなり登ったが、
道はだんだん荒れてくる。
 木々の間から、谷の反対側をみると立派な車道が
あるではないか。チェッジオにはこの車道で行く以外
ないと判断して引き返す。もう時間もないので、午後
6時の最終バスでドモドッソーラに下りることにする。

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