グレッヘン--->ヨーロッパヒュッテ      
                
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 右の写真は、グレッヘンの街の中心部の広場
にあるヨーロッパウェグの標識。ヨーロッパ
ヒュッテまで6時間20分、ツェルマットまで
12時間30分とある。
 前日グレッヘンでヨーロッパヒュッテの予約
の電話を入れる。満員だが、食堂でよければ
泊れるとのこと。天気もいいし、OKにする。
 妻と2人で、グレッヘンを朝の6時半に出発。
30分ほどで、隣町のガセンリード。この街にも
ホテルがあるので、ここに泊ればコースタイム
を少し短縮出来る。
 10分も行くと舗装道路も終わり、しばらくして
左の山腹の道に取り付く。
 カラ松などの樹林帯の急登をジグザグに登って
行く。樹々の間から、時折りビッチホルンが眺め
られるのが唯一の慰めである。またたくさんの
アルペンローゼが群生しているが、時期が遅くて
ほとんど咲いていなかった。
 ひたすら登ること2時間。樹林帯を抜けてパッと
視界が開け、遠くマッターホルンも見える。グラット
である。気持ちのいい草地で、ゆっくり休憩する。
グレッヘンからグラットまで700mの登りである。
 左はグラットの写真で、左奥がマッターホルン、
右の3つの山はヨーロッパウェグではよく見える、
左からワイスホルン(4505m),ブルネッグホルン
(3839m),ビスホルン(4159m)。
 グラットを過ぎると、山の様相は一変する。
右の写真のような岩礫の道が続く。
 所々に落石危険地帯の表示があり、足早に
(英語ではquickly)通過するよう指示がある。
 岩礫帯を少しずつ慎重に登って行くと、やがて
2680mの標識がある。このコースの最高点で
ある。グレッヘンが1622mだから、1060m
登ったことになる。
 いくつかの沢を回り込んで、尾根に出た所で、
みどりのある草地があったので、昼食とする。
この辺りから、東側にドムと思われるピークが
見られる。グラットから2時間歩いた所である。
 ここからヨーロッパヒュッテまではコースタイム
は1時間20分だが、さらに2時間歩くことになる。
              ホーベルグ氷河の大きな谷の次の小さな沢の橋
が壊れており、一旦大きく下って、また登り返さ
なければならなかった。
 この後、沢を回り込むと目の前に木の香も新しい
ヨーロッパヒュッテ(左の写真)が見えた。
 ヒュッテ着は午後3時45分。グレッヘンから9時間
以上かかったことになる。
 このコースは落石危険地帯や谷がすっぱり切れ
落ちているような箇所もあるので、ハイキングコース
としては上級向きである。長いコースだがグレッヘン
に向かって逆に歩いた方が登りが少なく、多少
楽かも知れない。 TMRトップへ 次へ 前へ