<<<目次 ▲5月の日日▲
2005年4月29日 ハーゲンダッツ2 今日は朝からいい天気。これは大いに洗濯日和。黄金週間の初日を迎えた世間の皆様におかれては、まさに余暇日和といえようか。私にしても干した洗濯物が早く乾いてくれるのは有難い。しかしついこの間始まったばかりの春なのに、TVニュースの気象予報士お姉さんはもう「真夏日」という。おかげで蒸した空気がベランダから入り込み家内温暖化現象が発生。茹だる夏の憂鬱感を先物取引してしまった昼下がり。買い物に出掛けた母が安売りに唆されてハーゲンダッツのクリスピーサンドを買ってくる事態まで発生。有難く冷たくて美味しい味を堪能した。・・・ハーゲンダッツといえば初心者を惑わせるあのパッケージ。だが今年の母は目指す味をきちんと認識して購入出来ているようだ。これならハーゲンダッツ2級取得もそろそろ夢ではなさそうである。 --------------------------------------- <ライブ> ●5月5日 恵比寿 switch 開場18:30 開演19:30 出演:山口晶/ハブケイスケ/空中楼閣 当日¥2,000(別途ドリンク代) 2005年4月20日 ビッグマウス(晶君からの手紙付き) 4月19日、我々愛でる探検隊は久し振りにシモキタザワの地に足を踏み入れた。ネギィ君にとっては生まれて初めてのシモキタザワ。駅前から途切れず続く喧噪の中、前を歩く人のだらだらペースに巻き込まれてゆるゆる進む。さて時刻はそろそろ6時半になろうかという頃合。すでに「440」の前には入場待ちの列が出来ていた。が、ライブへ行く前に「折角ここまで来たからには、あそこを見学しようじゃないか」と会長の提案により我々は一路「あそこ」を目指すことにした。強制連行されたネギィ君の運命は。 程なく一行は到着した。およそ三年振りに対峙する「あそこ」は建物の二階にある。特に大きく変わったところはない。いや良く良く見ると、店内のカウンターの位置がすっかり変わっている・・・だが今も、床から天井までの大きな窓の側がステージだ。ここはデビュー前の約1年、晶君が頻繁に出演していたライブバー「BIG MOUTH」である。今の晶君でいうところの「7th Floor」のようなものか。 ライブを行なう処といえば大概地下にあり、壁は真っ黒、落ち着けない、トイレが年代物、等々・・・。だが「BIG MOUTH」は違っていた。打ちっぱなしのコンクリート壁に天然木の床。店内へは靴を脱いで上がっていた。確か始めはスリッパも用意されていた。ような気がする。色んなサービスのちょっとした配慮が好ましく、また嬉しかった。マスターを始めとするスタッフの雰囲気も何となく良かった。なにより一番良かった事はステージと客席の間には段差も境目も何もなく、スペースぎりぎりまで椅子とテーブルが並べられていること。つまり最前席を陣取ることが出来れば、もう本当にすぐ目の前で熱演が観られるという訳。それはもう頭からかぶりつきの、かぶりつかれの、至福のライブ鑑賞。ライブ後も居心地良かった。今思い返すと隠れ家のようなイメージ。最近は残念ながら疎遠になっているが、今でも機会があれば行ってみたいライブハウスだ。 見学を終えて「440」へ戻ったところにスタッフが「事前にチケットをご予約の方で入金がまだの方〜」と声を張り上げていた。おお、ナイスタイミング。便利でお得なチケット予約の効果を味わった。 さて。数組が共演する以上どうにもできないことがある。昨夜は演奏中にもかかわらず配慮の欠片もない馬鹿者共がどうにも目に付き耳に付き。余りの行状に怒り心頭。しかし退治できない演奏中。「晶君の唄を聴きに来たファン」にとってはやり切れない夜となった。しかも今夜は大音量ドラムの振動が最後まで止む事なく私はすっかり悪酔いしてしまった(この日知ったのだが440の地下には別のライブハウスがあったのだ)。・・・それでも晶君は唄い切った。後に引けない心意気が目の前で苦闘していた。今夜はそれを見ることが出来ただけでも良しとしよう。 --------------------------------------- <晶君からの手紙> この日、晶君からお手紙を頂戴いたし候。着色許可も頂き、嬉しさ大暴走。現在試行錯誤中。 --------------------------------------- <傍ら日記より> ●4月19日 下北沢 440 1. 檸檬(未発表曲) 2. 集中豪雨(未発表曲) 3. 白いオツキサマ("新"未発表曲) 4. ヨダカの星 5. change("新"未発表曲) 6. トリーハ〜哀歌〜("新"未発表曲・曲:Federico Moreno Torroba/詞:山口晶) その後の「BIG MOUTH」は土足のまま上がれるようになった模様。 --------------------------------------- 『はっ、こんなところにお手紙が。』 2005年4月8日 まにまに。 今回のライブはいつも通り、晶君ひとり、出番はトリ。他の出演者は皆バンド編成で、ひとり弾き語りは晶君だけだった。いつものように太一さんの手によって丁寧にステージの準備が整えられていく。そして相棒のギターを手に晶君が登場。演奏が、始まった・・・ ・・・・・・・・ ・・・おや? 静寂が引き寄せられてこない。いつもなら爪弾く音に惹かれて真っ先に転がり込んでくるはずなのに。これは最近にしては珍しい始まり方だが、それもそのはず。客席の後ろの方では演奏の済んだ出演者の関係方々が御歓談中なのだ。一曲目が終わっても、二曲目が終わっても御歓談が止まらない客席に向かって語りかける晶君の心中は如何なるものか。・・・この後どうなるのか、私の眼はもうステージに釘付けだ。なにしろ晶君は状況が悪ければ悪いほど底から光を放つタイプ。私はそれを見る事が非常に嬉しい意地の悪い客である。三曲目・・・まだ後ろの方に澱みがある感じだったが、後半から流れが変わり始めた。ような気がした。澱みがぐっと引き寄せられている・・・そして四曲目、「ヨダカの星」でその瞬間はやってきた。嗚呼・・・これだ。これなのだ。この瞬間。これが素晴しい。ついに場内は晶君の紡ぎ出す音によって支配されたのだった。後はもうじっくり味わう事が出来た。 今年に入ってライブを観るのはこれで何度目だろうか。聴いていると、完璧なライブなど殆ど有り得ないのだと思わされる。けれどそれで晶君の魅力が半減することは全くなかった。その瞬間に持てる力を出し切ろうとする晶君には脱帽するばかりだ。この数年というもの、頭の中で思い描く完璧な状態など実際には殆ど有り得ないのだ、という事を反芻しながら、諦めにも似た悲観とは少し違う思いで咀嚼している。 --------------------------------------- <傍ら日記より> ●4月7日 渋谷 7th Floor 1. 隠れ家(未発表曲) 2. 陽ハ出ズル 3. 振り返りもしないで 4. ヨダカの星 5. change("新"未発表曲) 6. 夕暮れ貯金 --------------------------------------- <ライブ> ●5月5日(木) 恵比寿 ●5月24日(火) 渋谷 7th Floor 出演:山口晶/本田宗一郎/齊藤沙希子、他 2005年4月7日 手に残らない幸せ 3月29日のライブは、いつもとまるで違った光景が広がっていた。大地を潤す水のような みきさんの音の中、晶君の音が嬉し楽しとどんどん走っていく。いつもは複雑な色がぼんやりと重なり合う世界が、より深い多面的な説得力を持って心に迫る。こんな夜は滅多にない。こんなライブはきっと二度と味わえない。 私が一番好きなものは、いつも一番記憶に留めにくい形をして、一番私の心を動かす。そして一瞬にして消え失せる。その形は手許に残らない。でもその「瞬間」を味わうことが私の幸せ。残す事に強固なこだわりを持てば自然な流れは押し止められる。流れなくなるくらいなら、この手には何も残らなくていい。 ライブ終了後には、みきさんにサインを頂いた。握手もして頂いた。それはそれは小さくほっそりとした、柔らかい可愛らしい手だった。もう舞い上がったまま止まらない。そしてこの日の終わりに思い残す事は何もなかった。何という幸せなことだろう。 『はっ、こんなところにお手紙が。』 ・・・さて。車窓から桜を愛でつつ、今夜のライブへ赴くとしようか。 --------------------------------------- <傍ら日記より> ●3月29日 渋谷 7th Floor 山口晶 & 吉川みき(pf) 1. 好きなくせに 2. 集中豪雨(未発表曲) 3. イタズラ 4. 白いオツキサマ("新"未発表曲) 5. ヨダカの星 6. change("新"未発表曲) 7. トリーハ〜哀歌〜("新"未発表曲・曲:Federico Moreno Torroba/詞:山口晶) ちなみに『集中豪雨』のみkeyboard、他は全てpiano。 --------------------------------------- <吉川みきさんの日記> ●wasa-b's WEBSITE 3月13日と3月29日に晶君についての記述がある。必読である。 --------------------------------------- <ライブ> ●4月7日(木) 渋谷 7th Floor 出演:山口晶(出演予定時刻21:10)/コカリク-4d/Life/DISPORT/ゆうとぴあの ●5月16日(月) 渋谷 O-Crest【道玄坂叙情詩 第8章】 出演:山口晶/古瀬陽子/平絵里香/石井匡克/大久保理 ●5月18日(水) 梅田 RAIN DOGS(大阪) 【slow union】 出演:山口晶/蝸牛/kengo/シガキマサキ <<<目次 ▼3月の日日▼ |