論理哲学論考 1-7 5.1-5.6 5.11-5.15 5.131-5.136
      
5.131 或る文の真理性が他の諸文の真理性から帰結するならば、そのことは、それらの文の形式が互いに対して立っている諸関係を通じて自ずと現われる。しかも、我々は、それらの文を結び合わせてひとつの文にすることによって、それらの形式をあらためて当の諸関係に据えるには及ばない。それらの関係は内的であり、当の諸文が存立するや否や、そしてそのことによって、存立する。
5.1311 我々が pq と 〜p から q を推論するとき、「pq 」および「〜p 」の文形式間の関係は、この場合、当の表示法によって覆い隠される。だが、例えば、「pq 」に替えて「p | q . | . p | q 」、「〜p 」に替えて「p | p 」(p | q = 非 p かつ非 q )と書けば、件の内的関聯は明らかになる。
(ひとが (x ) . fx から fa を推論し得ること、それは一般性が「(x ) . fx 」というシンボルのうちにも在ることを示している。)