論理哲学論考 1-7 5.1-5.6 5.11-5.15
      
5.12 特に、文「p 」の真理性が別の文「q 」の真理性から帰結するのは、第二の文の総ての真理根拠が第一の文の真理根拠である場合だ。
5.121 一方の真理根拠全体が他方の真理根拠全体に含まれており、pq から帰結する。
5.122 pq から帰結するならば、「p 」の意味〔Sinn〕は「q 」の意味に含まれている。
5.123 神のようなものが、そこにおいて或る種の文が真であるようなひとつの世界を創造するとき、彼は、そうすることで、さらに、そこにおいて当の諸文から帰結する総ての文が正しいような世界をもう創っている。また、彼は、そこにおいて文「p 」が真であるような何らかの世界を、その対象全体を創ること無く、創ることはできないだろう。
5.124 ひとつの文は、それから帰結するあらゆる文を肯定する。 〔5.1241