論理哲学論考 1-7 4.1-4.5 4.41-4.46 4.461-4.466
      
4.466 諸記号の特定の論理的結びつきには、それらの記号の意義の特定の論理的結びつきが対応する。あらゆる任意の結びつきは、もっぱら結びつけられていない諸記号に対応する。
つまり、あらゆる状況に対して真であるような文は、諸記号の結びつきなどでは全然あり得ない。もしそんなことがあり得たならば、その結びつきには諸対象の特定の結びつきしか対応し得ないだろうから。
(また、諸対象の結びつきで何の論理的結びつきにも対応しないものなど無い。)
トートロジーとコントラディクションは諸記号の結びつきの境界ケース、つまり結びつきの解消だ。
4.4661 もちろん、トートロジーとコントラディクションにおいても当の諸記号は互いに結びつけられてはいる。つまり、互いに関係し合っている。だが、それらの関係は無意義であり、当のシンボルには非本質的だ。