論理哲学論考 1-7 2.01-2.06 2.011-2.014 2.0121-2.0124
      
2.0123 ひとつの対象を知っているとき、私はさらにそれの諸事態における現われの可能性全部を知っている。
(そうした可能性は何れも当の対象の本性のうちに在るはずだ。)
あとから新たな可能性が見出されることはあり得ない。
2.01231 或る対象を知るには、私はたしかにその外的属性を知る必要はない――しかし、その内的属性の総てを知る必要がある。