論理哲学論考 1-7
2 成り立っていることがら、事実は諸事態の存立〔das Bestehen〕だ。 〔2.0 という番号をもつ文は存在しない。〕 2.01 事態は諸対象(諸事物、諸々のもの)の結びつきだ。 〔2.011-2.014〕 2.02 対象は単純だ。 〔2.0201 2.021-2.027〕 2.03 ひとつの事態において当の諸対象は鎖の環のように互いに組み合わさっている。 〔2.031-2.034〕 2.04 存立している事態の総体が世界だ。 2.05 存立している事態の総体は、また、どの事態が存立していないかを規定する。 2.06 現実は諸事態の存立および非存立だ。
(我々は、諸事態の存立をポジティヴな事実、非存立をネガティヴな事実とも言う。) 〔2.061-2.063〕