論理哲学論考 1-7 2.01-2.06
2.01 事態は諸対象(諸事物、諸々のもの)の結びつきだ。 2.011 ものにとって何らかの事態の成分になり得ることは本質的だ。 2.012 論理においては何も偶然的ではない。ひとつのものがひとつの事態に現われ得るならば、当の事態の可能性はそのものにおいて予め定められているはずなのだ。 〔2.0121-2.0124〕 2.013 あらゆるものは、謂わば可能な諸事態から成るひとつの空間の中に在る。私は、その空間を虚だと考えることはできるが、その空間を伴わないものを考えることはできない。 〔2.0131〕 2.014 対象全般は総ての状況の可能性を含んでいる。 〔2.0141〕