論理哲学論考 1-7 2.01-2.06 2.011-2.014
      
2.013 あらゆるものは、謂わば可能な諸事態から成るひとつの空間の中に在る。私は、その空間を虚だと考えることはできるが、その空間を伴わないものを考えることはできない。
2.0131 空間的対象は無限の空間の中に在るはずだ。(空間点はアーギュメントの座〔eine Argumentstelle〕だ。)
視野の中のひとつの場所は、もちろん赤いとは限らないが、何らかの色はもっているはずだ。それは謂わば色空間を周りにもっているのだ。音は何らかの高さをもっているはずであり、触覚の対象は何らかの硬さを、以下同様。