論理哲学論考 1-7 2.01-2.06
2.02 対象は単純だ。 2.021 全対象は世界の実体を成す。だから、対象は合成されてはあり得ない。 〔2.0211-2.0212〕 2.022 どんなに現実の世界とは異なって想像された世界も、何か――或る形式――を現実の世界と共有しているはずなのは明らかだ。 2.023 この不変の形式はまさに全対象から成る。 〔2.0231-2.0233〕 2.024 実体は成り立っていることがらとは独立して存立するものだ。 2.025 それは形式と内容だ。 〔2.0251〕 2.026 諸対象が存在する場合に限り、世界の不変の形式は存在し得る。 2.027 不変のものと存立しているものと対象はひとつのものだ。 〔2.0271-2.0272〕