エディがAV(オーディオ・ビジュアル)やホームシアターに関して熱く語る


ウエストレイク×モニターオーディオ!

(2006.8.5)


 友人S戸氏ご所有のウエストレイクオーディオを短期間拝借した。
 そこで見えてきた、モニターオーディオとの音の違いについて語る。




    ウエストレイク様がお越しくださいました

Westlake Audio
LC 5.75


定価 319,200円


友人S戸氏より拝借。12.5cmウーハー+1.9cmソフトドーム型ツイーターという一見何の変哲もないブックシェルフなのだが・・・

 「ねぇ、俺のシルバースタジオとスピーカー交換してみない?一週間だけ」
 先日、友人S戸氏にそう切り出したところ、OKをもらった。
 S戸氏のスピーカーとはウエストレイクのLC5.75である。
 彼がウエストレイクを購入したのは3年前、その音に衝撃を受けた。
 (⇒「ウエストレイク・オーディオの衝撃!」を参照)

 その後彼は、ヤマハのAVアンプに、マランツのプリメインアンプと
 フライングモールのデジタルアンプを追加した構成にしている。
 彼の家にいくたびに、元気良く鳴るウエストレイクに感心していた。
 私が現在使用中のシルバースタジオ1に大きな不満があるわけではないが、
 違うスピーカーを聴いて音の違いを認識するのも楽しいかなと思ったのだ。
 しかし30万円以上もするスピーカーと、10万円のスピーカーを交換して
 音の違いを認識して「ハイ終わり」とは行かないだろう??
 自ら散財に突き進む自爆行為と言えなくもない(AVマニアの性)。
 
 我が家に設置してまず気がついたのが、重いこと。
 シルバースタジオ1とは体積で10%ほど大きいだけなのに、
 重さでは6kgと8.2kg、30%以上も重い。なんでもダンプ材とか吸音材とかが
 ギッシリ詰められているそうで、なるほどと思わせる説得力だ。
 しかし、見てくれは本当に普通の2wayブックシェルフだ。
 スピーカーケーブルの接続端子が異常なほど小さい。
 穴が小さいのでケーブルが入らない。普通ならバナナプラグの使用が必須だろう。
 今回はケーブルを巻きつけるようにして締めた。
 


    それでは視聴

 まずは音楽、最近お気に入りの平井堅「バイマイメロディー」から。
 フラットな再生では、少々低音の量感が足りない。
 AX−D701のBASSを少し持ち上げるとイイ感じになった。
 箱鳴りっぽさを感じさせず、曖昧な感じがなく、ドンと出てキュッと締まる。
 瞬発力と力感を両立した中低域〜低域だ。
 高音は逆に強く出る。シンバルなどの高域、その手前の中高域くらいのところも
 良く聴こえる。耳当たりが少々キツイと感じることもあった。
 ボーカルはビシッと真ん中に定位している。
 
 続いてJAZZ。印象としては上と同様。ベースはボンボンという感じはない。
 高音がきれい。何の変哲もないソフトドームからこんな音が出ていいの?
 
 DVD「U−571」。サブウーハーを使わずとも、爆雷の衝撃が結構出るのには驚き。
 何の変哲もない12.5cmのユニットから、結構深い重低音が出るのはどういうこと??
 サブウーハーを併用すると、やはり違う。そりゃあ違うだろうが、
 ブックシェルフスピーカー単体でここまでの迫力が出せるのには驚きだ。
 
 音質について、ウエストレイクがシルバースタジオに負ける点はなかった。
 でも、S戸氏の部屋で聴いたときの感動がないような気がした。



    シルバースタジオ1帰還

Monitor Audio
Silver Studio1


定価 102,900円


やっぱり見てくれはいいな。15cmウーハー+2.5cmハードドーム型ツイーターという構成。ユニットはいずれもC−CAMという金属素材

 戻して、改めてシルバースタジオ1の音を聴く。
 高音が引っ込んでいる!ウエストレイクの高音が強かったせいもあるが、
 今まで聴いていた音が曇っているように感じてきた。
 慌ててアンプのTREBLEを持ち上げた。そうすると高音の粒立ちがより鮮明になった。
 でもこれは一長一短かもしれない。良く言えばシルバースタジオ1は
 「聴き疲れしない音」かもしれないからだ。
 続いて、低音の締まりがない。シルバースタジオ1はリアバスレフで
 背面にポートがある。これを塞ぐためのスポンジを片方に詰めて丁度良くなった。
 
 低音は、まあ満足できるレベルなのだが、高音の方が若干物足りなさが残った。
 まあそりゃあそうだ、値段が3倍違うんですからアンタ。
 
 もっと腑に落ちないのは、S戸氏の家で聴くウエストレイクの音が、我が家では
 再現できなかったこと。具体的には、スケール感というか、「ジャーン」という
 感じがどうも足りないような気がしてならないのだ。
 ということは、・・・アンプか?
 ウエストレイクの実力を、アンプが引き出しているのでは?
 ということは、逆に言えばスピーカーはシルバースタジオ1でも
 アンプを変えればもっといい音になるのではないのか?



    プリメインアンプを買ってみよう

 以前、デカイアンプと薄いアンプの差はどれだけあるの?ということで
 お店に行って比較視聴させてもらったことがあった。
 (⇒「アンプ、デカイの薄いのどっちにするの」を参照)
 その時は明らかな音質差を実感できず、薄型アンプに突き進んだ。
 でも、今回は「音質比較をやるなら自分の家でじっくりやらないとダメなんじゃない?」
 と思い、とりあえずプリメインアンプを買って自宅で徹底視聴を行うと決意した。
 「とりあえず」でアンプを買うというのはAVマニアの証拠ですな。

DENON
PMA-1500AE


定価 84,000円


デノンの中級プリメインアンプ。UHC−MOSシングルプッシュプル回路など高音質技術が贅沢に投入されている

 目を付けたのはデノンのPMA−1500AE。最近のプリメインは選択肢自体が
 少なくなっているが、このクラスだとマランツのPM8001、オンキョーのA−977
 なども気になるところ。まあ最後はエイヤッとデノンにすることにした。
 デノンは下のPMA−390AEだと一気に物量が減ってスカスカになるし、
 上のPMA−2000AEだと一気にドデカイ筐体になるしで、
 1500AEがバランスがいいモデルのような気がする。
 
 高級AVアンプを買うというのも考えたが、1500AEと張り合うAVアンプだと
 20万超えはカタイところで、ちょっと手をこまねいてしまう。
 さらに、デノンで見てみると、プリメインとAVアンプではアンプの構成自体が
 違うことに気がつくのだ。プリメインでは一貫してUHC−MOS素子が
 使われているのに対し、AVアンプではそれはハイエンド機に至るまで全く
 使われていない。ということで、今回は高級AVアンプは止めにして
 2チャンネルの音質に集中することにした。
 
 1500AEにしてみて音が変わらないようであれば、
 何か別のところに音質を決めている原因があるということになる。
 そうなったらまた何か買い足すか、1500AEを売却して現状のシステムに戻すか。
 音が変われば1500AEを使うことにして、AVアンプをプリアウト付きの
 ものにしてWアンプ構成にするのかな?どうなることやら。
 
 1500AE、もう買ってきました(ぇ
 到着は11日の予定です。
 さあどうなる?