AV - eye
   
ここはエディが思いついたAV機器に関する妄想・体験について語ったり、新製品についてコメントしたりするところです。

ウエストレイク・オーディオの衝撃!

(2003.8.13)


友人が米「ウエストレイク・オーディオ」社のスピーカーを購入した。
その音を聴いて、私は衝撃を受けた。そのレポートである。

  ― Lc4.75F ―

ウエストレイクオーディオ社は1970年、アメリカ西海岸はカルフォルニア州で設立された。
主に大型スタジオモニターと、ニアーフィールドモニターを手がける。


LC4.75F
198,000円(ブラック)
  まず聴いたのは、このLCシリーズの「4.75F」であった。
  横浜の某AV専門店で聴かせていただいた。
  4.75Fは10cm径のウーハーを採用した小型2Way機。
  写真のCDケースとの比較でも分かるように、
  非常にコンパクトで、「音、大丈夫?」と思ってしまう。
  しかし音を聴いて、すっ飛んだ。
  およそ想像が付かない、力強い低音再生!
  ベースなどを力強く再生している。信じられない。
  ふと、何かが頬をかすめた。何だと思ったら、
  フロントのバスレフポートからの気流だったのだ!
  スピーカーからは1.5メートルは離れていたはず、
  それでも気流が届くほどに、ウーハーが強力に
  空気をプッシュしていたのだ。
  同行していた友人は、その外見からは想像もつかない
  再生能力に感動し、その場で購入を決めてしまった。

  ― Lc5.75F ―


LC5.75F
268,000円(ブラック)
  友人が実際に購入したのは、1回り大きな12.5cm径の
  ウーハーを搭載した「Lc−5.75F」であった。
  「4.75F」は10cm径のウーハーだったから、
  それ以上の音を聴かせてくれるのかと、
  期待に胸を膨らませて友人宅にお邪魔した。
  最近お気に入りの、中島美嘉のジャズ「Love Addict」を聴く。
  ベースラインがやはり力強くされている。
  高音も明瞭!音に存在感がある。
  高音質CDの「ケニー・G」を聴く。響きが非常に美しい。
  骨のある低音の支えがここでもしっかり。インパクトがある。
  聴いていて非常に心地よい。
  
  DVD「トップガン」を2CHで視聴した。
  友人のAVアンプはヤマハ「DSP−AX8」だ。
  スーパーウーハーがないのに、あると錯覚してまうくらいの
  低音が出ている!すごいの一言だ。小型ブックシェルフだけで
  ここまでの映画再生ができてしまうとは・・・!!
  ハッキリ言って、これならスーパーウーハーなくてもいい。
  スピーカーに近づいて見てみると、ウーハーが目に見えて
  振動しているのが分かる。音量はさほどでもないのに、である。
  低音を小型ユニットで出すためには、ウーハーの振動板の
  ストローク(可動幅)を大きく取るのがセオリーで、
  確かにそれを実践しているようだ。

  ― それに比べて、我がシステムはどうよ? ―

新彼女のパイオニア「S−LM3−LR」+スーパーウーハーという構成の我がシステム。
友人宅から帰って、同じような音を出そうと頑張るエディ。頑張る。頑張った。けど

同じ音は出ない。

トールボーイ単体では低音が出ない。アンプのBASSつまみを上げると、
締まりがない低音しか出ないし、音楽が漠然としてきてしまう。
ウーハーを加えても、締まりのなさは変わらない。なぜだろう・・・
まあ値段が違い過ぎるぜあんた、と自分に言い聞かせる。
しかし低音は締まりがないし、なんつーかインパクトがないし、聴いてて気持ちよくない。
比較対象が現れただけに、それが一層ハッキリしてきてしまった。
アンプが安いからダメなだけか?ヤマハのアンプは音がやや細い傾向にあるとかいう
噂を聞いたりするが、それはホントウなのか?

  ― あれ?元カノの方が音がいい・・・ ―

試しに、リアに回っていた小型2Way機のデノン「SC−V707」をフロントに移動して聴いてみた。

・・・あれ?こっちの方がいい音がする・・・(汗)。

今までそのデカさに目が(耳が)くらんでいた。まさかトールボーイが負けるはずがないと思っていた。
が、低音はこっちの方がよっぽど締まっている。というかウエストレイクまでもう一歩くらい!
3万のスピーカーが26万のスピーカーにもう一歩くらいまで頑張るというのは痛快だねえ。
しかし映画再生ではやはり限界を露呈。スーパーウーハーの助けが必要だ。
つーか、値段が同等で、キャビネットがでかいトールボーイがなんで小型2Wayに負けるんだ。
トールボーイはキャビネットが箱鳴りしているからか、低音が漂ってる感じなんだよねぇ。
ユニット自体も、この値段じゃそれなりのものしか使えないのかな。
そういう訳で、元カノの良さを見直し、トールボーイを売ることにした。
トールボーイも、アンプを変えれば音が変わる可能性があるから、絶対的な評価はできないんだけど。
次のオーナーの下で、幸せな第二の人生を送ってくれ。
V707には、スピーカースタンドをプレゼントしよう。

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