やみぃのノート平和編
2002. 7. 24
「あの宏き青空の如く」という ルポルタージュを読みました。
アジア・太平洋戦争に学徒出陣し、陸軍特別操縦見習士官として二十二歳で墜落事故死した片桐宏という若者の記録でした。動物や昆虫が好きで、家族思いの心優しい人が、歴史の激流に呑み込まれていく様子に、胸がつまりました。当時、いったい幾千の彼がいたのでしょう。そして今も、彼らのように時代の波に呑み込まれて死んでゆく人たちがいる . . . 。
戦争や襲撃でなくても、在留 "外国人?" バハァドルさんのように獄中に繋がれている人は、世界にどれくらいいるのでしょう。
大好きでありたい地球が、誰にも暮らしやすい星になりますように。
深く 祈ります。
2002. 6. 10
ちひろ美術館のサイトから、あらたに「平和のページ」を始めたとの連絡がありました。
さっそく訪れて、「チューリップとあかちゃん」の絵を見ていたら、心が軽やかになりました。
けっして戦わないことを、そしてそのために、ありったけの想像力をはたらかせ、工夫し、発信し続けることを、もう一度、ちひろさんに約束しました。
2002. 4. 4 . . . ため息も ガオーも 越えて
中東の情勢は、ますます酷くなっています。イスラエルの武力攻撃とパレスチナの自爆 . . . 。
どっちがどうか、私にはわからない。ただ、人々が傷つくのが嫌です。
このまま、武力の衝突では何も解決できないということが、あちこちで証明されていくのでしょうか。アメリカのアフガン報復襲撃を支持した人たちは、今、少しは痛みを感じてくれますか。
こんな時に、日本でも有事法制が進んでいます。
はぁ . . . 。ため息をついている場合じゃないと思うけど、ため息が出ちゃう。
多くの人々が殺され、今もいのちが失われているのに、世界はちっとも変らない。それどころか、悪い方へ悪い方へと向かっていて . . . 。
時おり、こんな滅茶苦茶な世の中で生きていることが空しくなります。どーすりゃいーの? そして、だんだん自暴自棄に。
なぜ、死ななくていい人たちが、死ななきゃいけないの? そんな馬鹿なことさえ止められない。
私が地球のためにできることなんて何もないじゃん。たとえ、いのちを懸けたって . . . 。
実際、私が国会議事堂の、あるいはホワイトハウスの前で大騒ぎしたり、自殺なんかしてみても、彼らには痛くもかゆくもないのでしょ。少しだけ話題にはなって、でもすぐに忘れ去られるのよ。とくに、伝えたい人たちには . . . 。 ガオー!
などなど、かなりやけっぱちモード。
でも、急いで捨てばちになってはダメですよね。 生かされているあいだは、少々しんどくても、歌い続けましょう。 同じに歌うのならば、覚悟を決めて、思いきり楽しく、美しい歌を . . . 。
そして、未来の子どもたちに、美しい地球を渡さなくちゃ。
昨年9月25日に書いた「イマジン」というノートを、今日久しぶりに読んで、自分の感じ方が、やっぱり好きだと思いました。 「アタシって、 案外いいセンいってるかも?」 なーんて。(笑)
そして、その手紙は、いつか困ってヤケになるだろう 私宛てに 書かれたのかもしれない、とも思うのでした。
来るべき世代の、子どもたちの子どもたち、そして、まだ生まれていない大地からやってくる新しい生命のことを想像したい. . . 。
いつもゴチャゴチャで、甘々だったりするけれど、わたしの中では 妙にしっかり、それなりのconsistency(整合性)が あるみたい。そんなことにも気づき、少しだけ嬉しくて、ため息が、深呼吸に変わっていきます。 スーッ!!
今考えることも、半年後の深呼吸のきっかけになりますように . . . 。 ガンバ!
Life is beautiful.
2002. 2. 19
ブッシュ大統領が、数カ国のことを、「悪の枢軸」なんて名指ししたそう。 ゲロゲロ . . . 。
そんなにも好戦的なのは、国内の問題 から人々の目をそらせるためなのかしら。なんだか、ブッシュさんは、「ディズニー映画の見過ぎ」という気がします。
ディズニーの映画、色や動きがきれいで、音楽もいつも素敵なので好きです。でも、お話の作り方は、あんまり。 良いものと悪ものが、くっきり分かれすぎていて . . . 。
ディズニーに限らず、子ども向けの物語は、「勧善懲悪」的になりがち。だからせめて、子どもたちと一緒に考えたい。たとえば、いわゆる「悪役」の登場人物は、どうしてあんなに意地悪になっちゃったのかな? って。
自分の思うとおりにならない相手 = 悪や敵、の訳がないし、何が悪で、何が善かは、ながめる角度によって違う。 ブッシュさんは、そういう簡単なことを、小さな時に教われなかったのかもしれないね . . . 。なーんて、やみぃ説でした。(笑)
大好きな本を紹介します。
『反定義 新たな想像力へ』 辺見庸 × 坂本龍一 著
「小説トリッパー」編集部編、朝日新聞社刊 1,200円 詳しくはこちらを→*引用
平和な世界を作るのは、やっぱり一人一人の想像力だと、私も思います。
いい感じのサイトたち。
たくさんになったので、新しく リンクのページを作りました。→ 非戦リンク集
「反定義 ― 新たな想像力へ」 より
辺見: 言説、情報、報道というものはこれほどまでに不公正だ、この土台をなんとかしない限りは、ものをいっても有効性は持ちえない . . . まだ報じられてない、語られていない、分類されていない人の悩みや苦しみに新たな想像力を向けていったり、深い関心をはらってほしい。
坂本: アメリカのほうは、湾岸戦争で70人ぐらい死んだのでしたか。大統領やジェシー・ジャクソンまで葬式に行く。この非対称というか不公正というか、それにぼくはすごく傷ついたんです。それで、イラクの父親、母親が埋葬もされない自分たちの息子の骨を探して砂漠をさまよって歩くという曲を作ったんです。誰も弔わないから、せめてぼくぐらいが弔いたいと思って。ずうっとそういうことが続いている . . .
辺見: . . . 弔われない人々、命の値段をものすごく安く見積もられた人たちが、世界にはじつは数限りなくいるんですね。 . . . 報じられない人間の悲しみ、分類されていない人の苦悩に個人としてどこまでもこだわることが大事 . . . そこがやられてないと、単なる評論に終わる。単なる嘆きとか、単なる批判に終わると思うんですよ。
坂本: 音楽にのせて何をいうかじゃない。 . . . 音楽自身が何かをいう。つまり、世界が戦争してるときは、みんな音楽なんか忘れていますし、音楽なんか楽しめる状況じゃない。そのときに、人類には音楽というものがあるよということを、音楽自身が訴える。ぼくたちに思い出させてくれる。それが音楽だと思う。文学もそうですが、そういうものを作りたいと、いまは痛切に思っています。
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Only love can and will heal our planet and our hearts.
Not arms, but flowers.
Life is beautiful.
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