阪神9000系

 9000系は1963年のジェットシルバー以来33年ぶりののステンレス車で、震災による廃車のために車輌が足りなくなったので急遽新造された型式です。代替車の製造量が多すぎたため、武庫川車両工業では対処しきれず、川崎重工に発注しましたが、生産ラインの関係からステンレス車体となりました。

 加速度3.0km/h/sと急行用としては性能が上がっています。前面形状と配色を除いては、前面貫通扉のワイパーやバケット式ロングシート、黒枠連続窓など8000系最終スタイルを引き継いでいるところがほとんどです。連結面の間隔が広くなるなどこの型式から新たに取り入れられた箇所もあります。内装、走行装置、冷房装置などは同時期に作られた5500系とほぼ同一仕様となっています。

製造初年:1996年(平成8年) 制御方式:GTO素子使用VVVFインバータ制御

戻る