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 223系1000番台は東海道・山陽区間の新快速用として221系を置き換える目的で設計されていましたが、兵庫県南部沖地震(阪神・淡路大震災)の影響で、8両編成と4両編成が4本ずつの計48両が震災被災車代替用として1995年に登場しました。1000番台はその後1997年に8連5本と4連1本が増備されています。

 内装は223系0番台とは違って221系のスタイルを引き継いだ2+2配置の4列の転換クロスシートとなっていますが、扉間が6列から5列に減らされています。これは乗降をスムーズにするためですが、その分補助椅子を設置して座席定員を確保しています。

 性能面ではGTOインバータからIGBTインバータに変更され、モータ出力も180kWから220kWに向上し130km/h運転が可能になっていますが、2000番台が登場するまでは221系と共通運用で併結もあったことから常時130km/h運転とはいきませんでした。

 外観は戸袋窓が廃され窓枠が茶色に塗装されていますが、車端部の窓にのみ戸袋窓が残っています。カラーリングは221系の新快速カラーを踏襲し、前面ライト類は0番台とは違う新たなものとなっています。

製造初年:1995年(平成7年) 制御方式:IGBT素子使用VVVFインバータ制御

JR223系2000番台

 223系2000番台は新快速を全て223系化し130km/h運転を実現するために増備された形式で、1999年5月のダイヤ改正にあわせて8連4本と4連8本の計64両が登場、その後も増備が続き、2000年3月の新快速完全223系化の際には8連18本、4連23本の計236両の大所帯となりました。さらに2003年には2次形車が増備され、223系2000番台初の6連も誕生しました。尚、この増備車から0.75Mの3000番台車は無くなり、全て1Mの2000番台となっています。

 2000番台は同じ新快速用ながら1000番台との相違点が数多くあります。車内も一見すると同じようですが、窓側席の肘掛が廃止されていたりトイレの構造が大きく変わったり、荷物棚が簡素化されたものになったりと低コスト化が進められています。窓ガラスも熱線や紫外線の吸収力を高めたため、登場時はブラインドが廃されていました。

 外観においても、前面のライト形状が変わったり、側面のビートが全て無くなってすっきりしたりもしましたが、これらは全てコストダウンによるものです。また1000番台では残っていた車端部の戸袋窓も無くなりました。

 車体構造の簡略化などのコストダウンは製造方法の時点から始まっており、プレハブ工法がとられています。またMT比の関係から0.75Mとなった車輌があり、3000番台として区分されています。

製造初年:1999年(平成11年) 制御方式:IGBT素子使用VVVFインバータ制御

JR223系3000番台

 223系3000番台は2000番台のM車のうち0.75Mであるものです。1000番台は出力的に余裕があったため、このような形式が登場しました。外観、内装、構造など全て2000番台と同一であり、同じ編成内に紛れ込んでいるため2000番台として扱われることがほとんどです。

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