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213系は瀬戸大橋線開業に向けて1986年に登場した、国鉄最後の新製車輌です。211系を2扉転換クロスシート車輌にしたようなもので、軽量ボルスタレス台車や界磁添加励磁制御など211系と共通の仕様が多いですが、こちらは211系と違い1M方式です。車体前面は211系とそっくりで、ほとんど見分けが付きません。パノラマグリーン車を除き全て軽量ステンレス車体となっています。 グリーン車入りの編成を含め全て3両編成の12編成36両が存在し、瀬戸大橋線の開業以来ずっと快速マリンライナーとして本州と四国を結ぶ任務についてきたわけですが、最高速度110km/hでは心もとなく車体の老朽化もあることから、ついに登場から17年経った2003年秋、後継車輌として130km/h走行の可能なJR西日本223系5000番台とJR四国5000系が登場、213系は約15年続いてきたマリンライナーとしての役目を終えました。 |
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こちらはJR化後の1989年に、マリンライナー用に造られたグリーン車です。外観はまったく違いますがこれも213系です。マリンライナーでは常に高松側に連結されています。パノラマカーということで曲線的な車体となるため、他の車輌と違い鋼製車体となっています。 マリンライナー用全12編成のうちグリーン車の連結された編成は5本ありますが、5本ともグリーン車のカラーリングは違ったものになっています。 213系のマリンライナーはグリーン付き基本3連+付属3連の6連が基本でしたが、時間帯によっては付属編成を2本連結した9連や、基本編成または付属編成のみの3連も存在しました。当然ながら付属3連はモノクラス編成であるため、パノラマグリーン車は連結されていません。 |
製造初年:1986年(昭和61年) | 制御方式:界磁添加励磁制御 |