−私的サイボーグ009−


 忘れないということは

 今回は小休止です。
 ヴィム・ヴェンダース監督の“Buena Vista Social Club”という映画を見てきました。キューバのミュージシャンの ドキュメンタリー映画です。彼らの歌のなんと素晴らしいこと!その哀しみの表現のなんと艶やかなこと。 哀しみにちゃんと居場所のある国だなと思いました。
 花たちには知って欲しくない、どんなに私が悩んでいるか。知ったら彼らは泣くだろうから。私の苦しみ。 どんなに私が苦しんでいるか彼らが知ったら、きっと死んでしまうから。
 この歌を聴いていて泣きました。そうしたら歌っている女性も泣いていました。
 歌って好きです。歌でしか言えないことのなんとたくさんあることか、人の抱えきれる以上のことが。

 その日「忘れない」ってどういうことだろう、ともやもや考えていた。
 ある掲示板で、「ハインリヒはヒルダ以外の女性を愛することができるのか」なんて ことを考えてみてたりしまして。
 惹かれることはもちろんあるだろうし、もしかして、誰かと夜を過ごすこともあるかも。でもそんな時、彼女の面影を抱いて 彼女の声を聞くかもしれない。
 いつか幸せになれなんて言葉は好きではない。そのままでいてもいいと私は思ってます。
 はあ。で、そんなの文章にしようと思ったらこんな風にしかならなかった(^_^;。

 音も声もないけれど。
 んでわまた(^^)/~~                                            (逃亡〜 )))))))))))(・・)/すたた)

(1999年12月15日記)
追記:ここに書いた歌はイブライム・フェレールとオマーラ・ポルトゥオンドのデュエット“Silencio”。
Buena Vista Social Clubシリーズの“Ibirahim Ferrer”に収録されてます。


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