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■続・君の名は…
7月9日の、名前に関するコラムはちょっぴり反響をいただきました。皆さまありがとうございます。
かの有名なネコの「我輩」を例外として、おそらくこの世に生を受けた誰もが、貧富の差、身分の差無しに手にすることのできるものが、名前。
「呼び名でその人の顔つきや雰囲気が変わる」と、以前知り合いの女性が言っていたのですが、なるほど名字やあだ名で呼ばれている人は“○子ちゃん”などファーストネームで呼ばれている人とは雰囲気がどことなく違うような。彼女曰くファーストネームで呼び続けることにより、その人はその名前のイミするところの顔になってゆく、のだそうです。「名は体を表す」とはまさにこのこと。常にファーストネームで呼び合う諸外国は、誰もが○子ちゃんの顔つきになるわけですね。良いことだ。
自分の子に他とは一線を画した名前をつけようと世のゴッドファーザー&マザーは尽力されているわけですが、悲しいかなどんなに気張っても奇抜でも案外同じ名前は存在してしまうようです。
ちなみに2003年度ランキング、1位は大輝くん/陽菜ちゃん (読み方は上位から、ダイキ→タイキ→トモキ→ヒロキ、ヒナ→ハルナ→ハナ) 大輝くんは上位常連組ですが、陽菜ちゃんは彗星のごとく登場。しかしどちらも私の周囲ではまだサンプルが見つかりません。そこで今ほど奇抜ではなかった時代のデータを紐解いてみました。
1962年〜67年の6年間男の子の1位「誠くん」は、「健一くん」と攻防戦を繰り返すも71年再びトップに返り咲き、その後8年間首位を独走。翌年79年に「大輔くん」が躍り出て以後86年までの8年間、大輔の天下となりました。87年はマンガ『タッチ』の影響か、達也が1位、和也が6位です。
一方女の子は常に上位ランクインしていた「愛ちゃん」が1983年〜90年までの8年連続首位。残念ながら翌年91年〜96年の6年は王座を「美咲ちゃん」に譲るも、その間連続2位の座を守り、じりじりと復活の機会を狙っておりましたが98年ついにランク外に。しかし、2001年愛子さま御誕生の影響か、2002年に8位への入賞を果たしているのです。お見事。
こう考えると、洒落た名前ブームは90年代から加速しているような。ちょうどパエリヤとかシュラスコなんかを耳にするようになった頃でしょうか(ウソ)。とくに女の子は美咲を筆頭に「明日香」「萌」「未来」「七海」など温故知新な響き。しかしそろそろ海外のジャパニーズブームと日本回帰もあわせて来年あたりはスタンダードな名前が帰ってくるのでは?と予測します。60年代全盛の「誠くん」あたり返り咲くのでは?なぜなら新選組ブームですから。はたまた同じアジア枠ってことで韓国ブームにのっかった「ソナタ」とか「ヨン様」なんてのもありか?
子を持つ人もまだの人も、ゴッドファーザーには憧れるもの。来年の1位はどんな名前か?想像するのもちょっと楽しい。というわけで、プロジェクト企画中です。
余談:このランキング、驚くべきは明治45年から調べ上げているという点。これも保険会社のなせるワザでしょうか。
(2004-07-13/C)
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