2006

2005

■人も歩けば

ホームで電車を待っていたら、同じTシャツの色違いのモノを着ている人がやって来た。

こっち来んな！と思っていたが、その人は私のナナメ前で足を止めた。

むこうは、こちらが色違いだということには気づいていない。

このまま同じ電車へ乗り込んで、
車内の人に「あ、もしかして…」とチラチラ見比べられるのはごめんだったので、乗り込むなり彼女と背を向けるように立った。
ホッ。これではからずもおそろいのピンチは逃れた。

ポジションもおさえたので、片手に握り締めていた
現在の愛読書「20世紀少年」を再び読み出す。

気づけばとなりの女の子もマンガを読んでいる。

ふいに覗きこむ。

…あれ？同じような絵？

そう。お隣の彼女が読んでいたのも
「20世紀少年」。

今日はどうやってもおそろいに遭遇する日だったみたいだ。

（2005-07-14／C）

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2004