シャピュー-->クールマイユール

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 朝7時シャピューの山の宿ノヴァを出発。殆んど登りを
感じさせない緩やかな道を行く。正面にセーニュのコル
の北にあるエギュウデグラシェがよく見える。1時間で、
グラシエ。ここでフールのコルを越えるバリエーション
ルートと合流する。
 下の写真は、モッテ小屋よりかなり上から、グラシエの
村を見下ろしたものだが、合流している様子がよく判る。
 グラシエからは橋を渡って、また緩やかな道を25分も
行くとモッテ小屋(写真右)。

 モッテ小屋からは急斜面をジグザクに登る。朝はまだ
陽が当ってなくて、涼しいのがなにより有難い。
 しかし、この涼しさも1時間と持たなかった。左の写真の
ように陽が当り出した。この辺りから、傾斜も緩やかになり
10時、フランス・イタリア国境のセーニュのコルに到着する。
シャピューを出てから、ちょうど3時間だ。

 コルに着くと、右の写真のように、モンブランが目
に飛び込んでくる
これから下るヴェニの谷の向う
には遠くグランコンバンも望まれる。やはりイタリア側
の景観は、迫力がある。。

 イタリア側へ少し下って行くと、エギュウドノワールの右に
グランドジョラスも見えてくる(左の写真)。
 どんどん下って行くと、1時間くらいで数軒の廃屋のある所
に着く。標識があり、ソルディーニ小屋10分とある。私は初め
これが何を意味するのか理解出来なかった。

 しばらくして判った。これはエリザベタ小屋のことだ。
正式名称は『エリザベタ・ソルディーニ小屋』(写真右)。
 日本ではエリザベタ小屋で通っているが、こちらでは
どちらかというと、ソルディーニ小屋の方が一般的だ。
私の持ってきた5万分の1の地図もソルディーニ小屋
になっている。
 このままTMBを先に進むのなら、小屋に寄らなくても
いいが、僅か10分の登り(実際は5分)なので、立ち
寄ってみた。

 小屋から下を見下ろすと、これから進むヴェニの谷の
真直ぐに伸びる道の向こうに、コンバル湖(コンバル湿原)
が見える。
 エリザベタ小屋から50分も下ると、下の写真のように橋が
かかっている。この橋を渡って1時間ちょっと歩けば、バスで
クールマイユールに行くことが出来る。

 TMBのルートは、橋を渡らずに、右の斜面を登る。
尾根を乗っ越す最高地点までは、標高差470mの
登りになる。今日はすでにセーニュのコルまで標高差
1000m近くを登っているので、結構大変だ。
 橋の所を出たのが、12時半、尾根の最高点に着いた
のが午後2時。。ただし途中かなり休憩を取っている。

 あとはシェクルイのコルまで下るだけ。
イタリア側のモンブラン山群の素晴らしい
眺めを楽しみながら、のんびり歩く。
 30分ほどでシェクルイ湖。右の写真は
池に写った、モンブラン。写真をクリック
して、大画面で見て下さい。
 湖を過ぎると、スキーのリフトが現れ、
シェクルイのコルも近いと思ったが、
まだまだ結構あった。午後3時20分、
シェクルイのコル(写真左)着。コース
タイム通りの8時間20分だった。
 コルから、リフトとロープウェイを乗り
継いで、クールマイユールに下った。

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