シャモニ-->シャピュー
早朝シャモニから電車でサンジェルベ・ルファイエへ。
7時前に着いたが、駅前にタクシーがいない。電話を
しても、朝早いせいか誰も出ない。一時間くらい待って、
やっと1台来た。約20分でノートルダム・ドゥラゴルジュ。
橋には大きな石が置いてあって、車はここより奥には
入れない(右の写真)。
日本のガイドブックは、いずれもタクシーで入るように
案内しているが、シャモニからバスで行く方が効率がよい。
タクシー代(私の場合37ユーロだった)の節約にもなる。
シャモニ発8時30分、ND・ドゥラゴルジュ着9時20分。
これが2004年夏のバス時刻表。
もっと朝早く出たい場合はサンジェルベ・ルファイエ駅前
にもホテルがあるので、ここに泊って、翌朝のタクシーを
予約しておけばよい。
さて私は予定より1時間以上遅れて、NDドゥラゴルジュを
午前8時半に出発する。30分でナンボラン。さらに40分で
バルムの小屋。陽が当ってきたので、ここで休憩して日焼け
止めを塗ったりする。下の写真は、バルムの小屋の上から
歩いてきた谷の方を見下ろしたもの。
バルムの小屋から50分で、下の写真の大きなケルンの
ある所に着く。正面の岩山の右手が、ボンノムのコルだ。
このあたりから、傾斜も緩やかになり、45分でボンノムの
コル着。時間は11時半、ノートルダム・ドゥラゴルジュを出て
から3時間である。昨日までシャモニは雨だったが、コルには
新雪も少し積もっていた。2400mから上は、真っ白だ。
ボンノムのコルから、ひとつ先のクロワドボンノムのコル
までは、左の岩山の斜面を登り気味に巻いていく。下の写真
のように、8月だというのに、雪山である。
クロワドボンノムのコル着12時30分。ボンノムのコルから
45分かかった。出発してから、ちょうど4時間。コースタイム
の4時間半より少し早い。
日本のガイドブックでは、この先バリエーションルートを薦めて
いるものもある。フールのコル(2665m)まで200m程登ってから
急斜面を下るもので、距離的には確かに短い。しかし雪のある時
は注意が必要である。
今回もかなり積雪があり、その上バリエーションルートを行く人
は殆んどいなくて、踏まれていない。ルートも定かでないので、
私もノーマルルートにする。
ノーマルルートは、まずコルのすぐ下にあるクロワドボンノムの
小屋。下の写真のように立派な小屋で、ここで1泊するのもよい。
日本のガイドブックでは、初日はみんなこの小屋泊りである。。
私は今日は天気もよいので、モッテ小屋泊りの予定
だったが、タクシーが来なくて、出発が1時間遅れた
こと、や、バリエーションルートが取れなかったことなど
から、シャピュー泊りに決める。
午後1時クロワドボンノムの小屋発。谷を南の方にどんどん
下って行く。1時間ちょっと下って、右に車の道が近くなった所
に標識があり、シャピューまで35分とあった。
私はここで大ポカをやってしまった。シャピューは、車の道の
先にあると思い込んでしまって、車の道を下って行った。実際
はシャピューは標識のすぐ下の急斜面を下った所だったのだ。
結果的に少し戻ることになったが、ちょっと地図を見て確認すれ
ば良かったことと反省している。
それでも午後3時過ぎ、シャピューの村到着。左の写真の
山の宿『ノヴァ』に落ち着く。2段ベッドのドミトリータイプ(相部屋)
だが、食事もサービスも申し分なく、それで1泊2食28ユーロは
安い。日本円で4000円以下だ。