今日は国境のデュラン峠を越えて、イタリアのオロモンまで。まだ
見ぬオロモンとはどんな所だろうか?
山小屋の朝は早い。午前4時ころにはみんな起き出して、5時朝食で
6時には歩き始めることが出来る。
オートルートを行く重装備のパーティーが次々に出発して行く。彼ら
の今日の行程は、オテマ氷河を登って、ビネット小屋かアローラまで
歩くのであろう。
私も後に続くが、すぐオートルートとは離れて右に急斜面を下って、
マウボワザン湖に注ぐ谷へ降りる。しばらく、この谷を下ってから、
橋のある所で対岸に渡り、急な斜面をジグザクに登り始める。花の
きれいな気持ちのいい斜面である。
当初、デュラン峠までは谷の中を歩くと思っていたが、よく地図を
見ると山腹の斜面を登って最後はほとんど水平の道が峠まで
続いている(右一番上の写真)。
振り返ると、オテマ氷河が逆光に光っている(右二番目の写真)。
午前8時半すぎ、スイスとイタリア国境のデュラン峠(2797m)着。
TDCでは2番目に高い峠である。ほぼコースタイム通りだ。右の
上から3番目の写真がデュラン峠。
イタリア側に目をやると、下の写真のように、雪渓の向こうに、緑の
斜面が広がっている。 |
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デュラン峠午前9時発。歩き始めの
急な雪渓は、右の岩礫の中を行くように
なっており、問題はない。
雪渓の下に池があり、これを越えて
どんどん行くと、気持ちのいい、草原の
中を行くようになる。 |
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途中、少しだけグランコンバン
が見えるところがあったので、右
のような写真を撮っていると、
3日前のブルネ小屋から一緒
だったスイス人夫妻が『good
view good weather goodwalk』
と言って追い越して行った。 |
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道は右が山、左が谷の山腹を行くようになる。峠から2時間ほど下った
所で、下りになって初めての標識がある。TDCの正式ルートは、このまま
真直ぐ行くが、バイを経由してオロモンへは左に下るにようなっている。
この後TDCの正式ルートには、宿泊施設がなく、オロモンへ下るしか
ない。バイに向かって下り始めると、オロモンの辺りの集落が見えてくる。
(右の写真)。
バイを過ぎると道は急になり、谷に向かってどんどん下って行く。最後は
イタリアらしい石畳みの道になり、ちょっと膝にこたえる。右の写真にある
ような舗装道路にひょっこり飛び出す。あとはこの舗装道路をオロモン
まで歩くだけである。12時20分オロモン着。バス停に時刻表のないのは
いかにもイタリアだ。。 |
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先行したスイス人夫妻にたずねると
アオスタ行きのバスはすぐ出るとのこと。
ラッキーだった。このバスを見逃すと
次のバス5時間後にしかないのだ。
明日は雨という予報なので、とりあえず
今日はアオスタまで行くことにする。
左はバス停前で撮ったオロモンの写真
であるが、本当に小さな集落である。


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