オロモン-->サンオイエン   

 5日間歩き続けたTDCだが、オロモンから一旦町に戻って2日間の天気待ち後、再びオロモンに入る。オロモンから
サンオイエンはTDCの最長区間なので、オロモンに2泊することによって、荷物を出来るだけ軽くすることにした。しかし
結果的には、何度も道に迷ってしまう大変な1日になってしまった。スイスに比べるとイタリアは標識の不備が目立つ。

 朝7時20分発。対岸に渡って登り始めるが、道が分かれている所にしばしば出くわす。何度も戻ったりしながら、
地図で慎重に現在地を確認して、登る。しばらくして、また分岐。石に丸の中に1(左)と三角の中に1(右)とあるが、
どちらへ行くべきか迷う。結局少しよく踏まれている左を行くことにする。
 道はどんどん左(南)の方へ引っ張られ
てやがて車の通れる道
を行くようになる。
振り返るとグランコンバンがよく見える(左
の写真)。どうやら南からシャンピリオンへ
上っている車の道に出てしまったようだ。
 更に行くと、見覚えのある建物が見える
(下の写真)。デュラン峠からも見えた
建物だ。車の道を離れてかすかな踏み跡
を頼りに、建物まで直登する。
 大きな建物は牛小屋だった。シャンピリオンの集落を通らずに来て
しまった。少し登ると、道を間違えてから初めて、お花畑の中にの
マークがあった(左上から2番目の写真)。急斜面をシグザグに登ると
シャンピリオン峠(右の写真)11時20分着。
 まだまだ先は長い。峠からは、エトローブルから上ってきている谷
までゆるやかに下る。谷の手前に、下の写真のような標識があった。
地図によると、ここで右に行って対岸に渡ることになっている。しかし
TDCの標識は真直ぐ谷へ下るようになっている。標識通り、谷を下る。
すぐに踏み跡がはっきりしなくなった。対岸へも渡れない。結局また
橋の所まで登り返して、対岸に渡る。 
 
     対岸に渡ってから、地図に従って登っ
て行くが、いくら登っても地図にある水平
の道に出ない。標識も全くない。
 また橋の近くまで戻って谷沿いに下る。
2度も大きく戻ったので、少なくとも1時間
はロスしたことになる。このままだとエトロ
ーブルに出てしまうが、それもよいだろう
と思っているとまたTDCの標識に出会う。
 道は谷を離れて、山腹の斜面を行くよう
になり、廃村を過ぎると車の道に出る。
このまま下るとエトローブルまで30分と
標識にある。ここはエトローブルに下るの
が正解だと思う。サンオイエンは右に舗装
された車の道を行かなければならない。
 舗装道路を歩くサンオイエンへの道は登りもあり、登り切った
所で、私の持っている地図にある道と合流する。しばらくして、
急斜面を下るとサンオイエンである(写真右)。午後3時50分着。
ほとんど休むこともなく8時間半歩き続けた1日だった。
 午後5時ころのバスでアオスタ経由オロモンに戻る。

 
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