ブルネ小屋-->マウボワザン          トッブページへ戻る

 この日はTDCのハイライトとも云えるコルバシエール氷河
の脇を歩く。
 午前6時40分ブルネ小屋発。初めはピットコンバンの北東
斜面をゆるやかに巻いて行く。1時間半程でコルバシエール
氷河末端からの急流を右岸に渡る。この辺りからは、まだ
氷河の上部がかすかに見えるだけである。この後、除々に
高度をあげていって、最後右の斜面を登るとパノシエール
小屋(右の写真)。ブルネ小屋からパノシエール小屋まで
コースタイム通りちょうど3時間で歩く。
 ここでパッと視界が開け、コルバシエール氷河の悠然たる
流れが眼前に広がる。しばし時の経つのも忘れて、氷河を
眺める。氷河の奥にはグランコンバン(4314m)の真白い頂き
も見える(下の写真)。

 下のコルバシエール氷河の写真は、画像をクリックすると
画面いっぱいで見られるようにした。
 本当はパノシエール小屋に泊って、朝夕コルバシエール
氷河の眺めを堪能した方がベターだと思う。パンフレットで
サンピエール-->ミーユ小屋-->パノシエール小屋の日程
を推奨している意味も判る気がする。
 といってもまだ10時前。先に進むことにする。しばらく
氷河の脇を歩いた後、左の斜面を登る。
 ここからTDCの最高地点オタヌ峠(2846m)の登りになる。
オタヌ峠の登りでも、絶えずコルバシエール氷河が眺めら
れる。ついつい、振り返って、写真を撮ったり、ゆっくり眺め
たりしていたので、登り40分のところを1時間もかかって
しまった。
 オタヌ峠で再び大休止。グランコンバン、コルバシエール
氷河、さらに右のコンバンドコルバシエール(3716m)の眺め
に別れを告げる。

←写真をクリック
 オタヌ峠から下りにかかると、急な雪渓が現れる。
しかしルートは右の写真のように雪渓の左の岩礫
(写真では右)の中を下るようになっており、特に問題
はない。
 雪渓の急な部分が終って、ゆるやかになるとしばらく
雪渓の上を歩く。雪がなくなると、今度は再び急な下り
になる。
オタヌ峠から、今日の目的地マウボワザンまで、
標高差1100mもある。
 さらに下って行くと、はるか下の方に、マウボワザン湖
とその堰堤の左にマウボワザンの集落が見えてくる
(下の写真)。


 山腹を通ってシャンリオン小屋へ行く道を分けると、最後
の急斜面がマウボワザンまで続く。
 マウボワザンには建物が数件あるが、開いているのは
ホテル(といってもドミトリータイプ中心の山の宿)が一軒
だけ。ここで少し食料を買って行こうという目論みは外れて
しまった。
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