中京大学文学部で
平成14年〜15年 書道5(実技)
平成16年〜19年 書道史
平成19年〜 書道科教育法 教育実習 ゼミナール 文字の文化史 書道5
平成22年〜 専門入門演習・専門基礎演習
平成24年〜 言語表現学入門
科目/年度 |
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書道史 |
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書道科教育法 |
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教育実習 |
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ゼミナール(3年) |
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ゼミナール(4年) |
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文字の文化史 |
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専門入門演習 |
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専門基礎演習 |
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言語表現学入門 |
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大学院 |
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中京大学文学部は、愛知県内では屈指の書道免許状が取得できる大学である。そればかりでなく、書道部の活動も活発で、授業のほかに書道展への賛助出品や合宿などの各種イベントへの参加も依頼される。なかなか充実している。
21年度シラバス
教育実習U(書道)(4年次通年金曜5限)
授業概要
書道は手本を見てまねて書くだけというお習字とは異なる。学習指導要領にもあるように、表現や鑑賞の能力を伸ばし、書の文化や伝統についての理解を深めることを目標としている。書道の歴史にふれ、芸術的な感性を育むことが大切である。学校現場での書道教員という立場をよく理解してほしい。
授業目標
書道教育実習までの準備、期間中の充実、実習後の報告と反省を促すことを目標とする。
授業方法
教材研究、実技向上、指導案の作成、授業展開、評価の方法など、実務実践を行う。
成績評価方法・基準
課題・レポート(10%) 平常点(10%) 出席状況(10%) 実習校における実習(70%)
教科書・教材・参考文献
【教科書・教材】高校書道教科書「書道1・2・3」(東京書籍)
書道1指導書(東京書籍)
質問への対応
授業中いつでも、時間外はオフィスアワー。メールでも受け付ける。
授業計画
1 ガイダンス 教育実習のこころえ
2 芸術科書道 高等学校の組織
3 書道の施設設備 教室の整備
4 教具、教材 用具、法帖、字書、詩語集の準備と活用
5 教材研究 漢字かな交じりの書
6 教材研究 漢字、かな、篆刻
7 学習指導案の作成 単元の計画と内容の充実
8 学習指導案の作成 本時の計画と内容の充実
9 授業の展開 導入
10 授業の展開 展開と終結
11 学習評価 関心、意欲、態度、作品
12 学校行事 書道展示ほか
13 クラブ活動 課外活動の運営
14 まとめ 教育実習への期待と抱負
15
1 実習校での実習1
2 実習校での実習2
3 実習校での実習3
4 実習校での実習4
5 実習校での実習5
6 実習校での実習6
7 実習校での実習7
8 実習校での実習8
9 実習日誌の点検と反省1
10 実習日誌の点検と反省2
11 実習日誌の点検と反省3
12 実習日誌の点検と反省4
13 実習日誌の点検と反省5
14 まとめ
15
履修者へのコメント
書道の専任教員を置いている高校が少ないので、実際に教育実習ができるとは限らないが、教育実習の申込時に高校側とよく相談してほしい。書道という実技をともなった特殊な科目であるだけに、実際の授業を是非体験してほしい。また、中学校国語で教育実習を予定している者も、書写指導には参考となるところが多いはずである。
書道科教育法(3・4年次通年水曜1限)
授業概要
書道は、中学校においては国語教科の中の「書写」として位置付けられているが、高等学校においては芸術科目の一つ「書道」として国語科から独立した領域となっている。「音楽」「美術」「工芸」とともに芸術科目の一つであり、芸術性や書の美の追求を目的とする内容を重視した科目として、書道をいかに教授するか、その理論と実践について述べる。
授業目標
現在の高等学校の学習指導要領は、平成15年度から学年進行で実施されている。この中で前回の学習指導要領と大きく変った点は、「漢字仮名交じり書」が前面に打ち出されていることである。生活の中の書であり、実用性と芸術性との両面を持ち合わせた近代的で新しい分野として「漢字仮名交じり書」の学習は書道Iでは必修となっている。もう一つは、「漢字の書」(篆刻を含む)・「仮名の書」いずれかを選択して取り扱うことができるようになっていることなどである。生徒の特性、地域や学校の実態に応じて柔軟に対応できるようになった。新しい書道教育の方法を模索する。
授業方法
春学期は教材研究を行う。教材説明、教材手本の提示を確実にする。
秋学期は模擬授業による実践を各自行う。学習指導案の作成から指導計画、授業の準備、授業の展開、板書、添削、批正、作品評価、成績評価までを体験する。
成績評価方法・基準
課題・レポート(20%) 平常点(70%) 出席状況(10%)
教科書・教材・参考文献
【教科書・教材】高校書道教科書「書1・2・3」(教育図書)
【参考文献】書1 指導書(教育図書)
質問への対応
授業中いつでも、時間外はオフィスアワー。メールでも受け付ける。
授業計画
1 書道科教育1 高等学校書道免許状取得のために
2 書道科教育2 高等学校学習指導要領(書道)の内容
3 書道科教育3 用具、用材、教室など学習環境の整備
4 書道科教育4 授業の年間計画、学習指導案の作成
5 書道科教育5 臨書と創作
6 教材研究1 漢字仮名交じり書の学習と指導
7 教材研究2 楷書の学習と指導
8 教材研究3 行書の学習と指導
9 教材研究4 草書の学習と指導
10 教材研究5 隷書の学習と指導
11 教材研究6 篆書の学習と指導
12 教材研究7 仮名の書の学習と指導
13 教材研究8 篆刻・刻字の学習と指導
14 教材研究9 硬筆・実用筆記の学習と指導
15 教材研究10 書論・書道史等の学習と指導
1 模擬授業1
2 模擬授業2
3 模擬授業3
4 模擬授業4
5 模擬授業5
6 模擬授業6
7 模擬授業7
8 模擬授業8
9 模擬授業9
10 模擬授業10
11 模擬授業11
12 模擬授業12
13 模擬授業13
14 模擬授業14
15 まとめ 書道の教育者としての自覚と抱負
履修者へのコメント
毎時間、書道用具一式が必要。高校生の目の前で様々な書体を書いて見せる力を養ってほしい。
書道X(4年次通年水曜3限)
授業概要
漢字による書道作品の実作を体験し、書の創作の知識、技術技法ならびに芸術的な感性を習得する。日常筆記としての実用的な書道と、芸術を目的とした書道があるが、ただ単に美しく読みやすく書くだけであれば日常の筆記としてはそれで充分である。しかし、書く人の気持ちを伝え味わうという、人間の心の奥底で求める芸術的な心の表現をすることが書道の創作、実作である。そのように表現された書は、永遠に見て楽しむことが可能である。そして、そこに書かれた言葉には、その言葉の読み方、意味内容に対する一人ひとりの思いや感動がある。漢詩、漢文を題材としながら、様々な書体で芸術的な書の表現を試みる。
日常の家庭学習をのぞむ。書道用具一式が必要。
授業目標
書作品の表現方法を、書体の違いや用具用材の違い、基盤とする古典の筆法や書風の違いなどの面から学習し、実作に活かすことのできる感性を養うことを目標とする。学習の成果として、各種公募展の作品ならびに修了作品の制作をする。
授業方法
創作の手順により授業をすすめる(書いてみたい言葉 用具と参考資料説明 墨をする 画仙紙に書く 姿勢と執筆 漢字の五体 書の古典と書風 形臨、意臨、背臨 倣書から創作へ 草稿つくり 構想を練る 着想の大切さ 試し書き 推敲 表現の工夫 墨つぎと墨色 書き込み、線の練度、伸び、メリハリ 字書の活用 字形と字体 運筆、運腕のリズム 変化と統一 レイアウト、余白の美 落款(日時、場所、署名と押印) 清書 作品の鑑賞)
成績評価方法・基準
出席状況(20%) 実習作品(70%) 鑑賞レポート(10%)
教科書・教材・参考文献
【教科書・教材】プリント配布
参考図書―新書道字典(二玄社)、五体字類(西東書房)、書道字典(角川書店)、書体小字典(東京堂出版)などの書道専門の字典類、その他、各種法帖、書道辞典、墨場辞典などの資料
【参考文献】書体小字典(東京堂出版)
質問への対応
授業中いつでも、時間外はオフィスアワー。メールでも受け付ける。
授業計画
1 用具用材の選び方 筆・墨・紙の種類と扱い方
2 漢字の書体・書風 臨書と創作の手順
3 作品の形式 書作品のまとめ方 落款の入れ方と印の押し方
4 楷書による作品制作1 唐代楷書を題材として
5 楷書による作品制作2 六朝楷書を題材として
6 行書・草書による作品制作1 王羲之書法を題材として
7 行書・草書による作品制作2 宋代書法を題材として
8 行書・草書による作品制作3 明・清書法を題材として
9 篆書・隷書による作品制作1 殷・周・秦時代の文字を題材として
10 篆書・隷書による作品制作2 漢代隷書を題材として
11 篆書・隷書による作品制作3 清代金石書法を題材として
12 漢字仮名交じり書による作品制作1 たて形式に書く
13 漢字仮名交じり書による作品制作2 横形式に書く
14 漢字仮名交じり書による作品制作3 変形の紙に書く
15 まとめ
1 修了作品制作1
2 修了作品制作2
3 修了作品制作3
4 修了作品制作4
5 修了作品制作5
6 修了作品制作6
7 修了作品制作7
8 修了作品制作8
9 修了作品制作9
10 修了作品制作10
11 修了作品制作11
12 修了作品制作12
13 展覧会の運営1
14 展覧会の運営2
15 作品鑑賞と反省
履修者へのコメント
修了作品を展示発表するにあたり、卒業展での会場費・図録・表装等の諸費用がかかりますのでご承知おきください。
文字の文化史(2年次秋学期木曜1限)
授業概要
「文字活字文化振興法」が2005年7月に制定された。読書週間の初日(10月27日)が「文字活字文化の日」となったが、「読書」という表面的な営みだけでは済まされない。文字についての適確な知識と理解なくしてはこの法律は有用化されないだろう。ここでは、わが国を中心とした東洋の文字文化を考える。
授業目標
身の回りにある文字に対し、常に興味関心をもって見る眼と、文字に対する適確な理解を養うことを目標とする。
授業方法
テキストの予習復習(家庭学習)と意見発表(60分)、考察を主とした各自の論述(30分)により授業を進める。
成績評価方法・基準
定期試験(60%) 平常点(30%) 出席状況(10%)
教科書・教材・参考文献
【教科書・教材】プリント配布
【参考文献】文字の文化史(藤枝晃著)
質問への対応
授業中いつでも、時間外はオフィスアワー。メールでも受け付ける。
授業計画
1 世界の文字 ガイダンス
2 古文書1 古文書と古文書学、敦煌文書
3 古文書2 トルファン文書、唐の公文書
4 新しい書物のかたち1 折本と貝葉、冊子本
5 新しい書物のかたち2 敦煌におけるペン書き
6 漢字の周辺1 突厥文字、ウイグル文字
7 漢字の周辺2 チベット文字、日本の仮名
8 漢字の周辺3 契丹文字、西夏文字、女真文字
9 印刷の始まり1 書物の革命、印から印刷へ、百万塔陀羅尼
10 印刷の始まり1 東大寺のおふだ、敦煌の印刷物
11 不滅への願い1 石刻、碑誌の文章
12 不滅への願い2 石碑の文字、拓本、石経
13 木版印刷1 石経から印刷へ、一切経の印刷
14 木版印刷2 宋版、明朝体の実現
15 まとめ
履修者へのコメント
テキストは絶版となっている「文字の文化史」(藤枝晃)の一部を読む。したがって、各自図書館などで見つけて全部を読み込んでほしい。

平成17年度
書道史1 2年生 火曜3限 春学期2単位
講義概要
日常私たちが読み書きしている漢字・ひらがな・カタカナといった文字の源流をさぐる。そのためにはまず、中国における漢字の誕生から書体書風の変遷と文字文化の歴史を見る。そして、わが国に渡来した漢字書法の受容と、平安時代に生成発展した仮名文字の歴史を見ることによって、中国および日本の書道史を概観する。
授業計画
1 書道史時代区分 漢字の五体と仮名文字
2 甲骨文字 漢字の誕生
3 金文 青銅器銘文
4 小篆 秦の始皇帝による文字統一
5 篆書から隷書へ
6 草書 肉筆資料 木簡・帛書・残紙
7 行書 王羲之の名品
8 楷書 石碑・墓誌銘・造像記・摩崖
9 拓本と法帖 集字 双鉤填墨
10 漢字の渡来 金石文字
11 写経
12 仮名の発生と展開
13 万葉仮名
14 草仮名 女手
15 ひらがな カタカナ
成績評価の基準・方法
毎時間の論述、小テストにより評価する
その他
テキスト 『中国書道史年表』(二玄社) 『日本書道史年表』(二玄社)

書道史U 2年生 火曜3限 秋学期2単位
講義概要
中国および日本の書道史を比較検討しながら、各時代における書道の名品名跡を鑑賞する。書道を理解する上で必要な書道専門用語や書家伝、故事逸話などを取り上げ、書学・書道史的な研究を深く行う。
授業計画
1 現代の書
2 明末清初の書法 長条幅
3 清代帖学派と碑学派 揚州八怪と西泠八家
4 金石学と帖学 文房清玩 篆刻 題跋
5 淳化閣帖と法帖の展開
6 書の革新と復古
7 顔筋柳骨 張顛素狂
8 太宗皇帝と初唐の三大家
9 王羲之と王献之
10 千字文と習書
11 和様と唐様 流儀書道
12 禅林墨蹟
13 平安の三筆・三蹟
14 仮名古筆と料紙装飾
15 日本の金石
成績評価の基準・方法
毎時間の論述、小テストにより評価する
その他
テキスト 『中国書道史年表』(二玄社) 『日本書道史年表』(二玄社)

平成14年度
書道5 4年生 金曜1限 通年 2単位
授業概要
漢字による書道作品の実作を体験し、書の創作の知識、技術技法ならびに芸術的な感性を習得する。日常筆記としての実用的な書道と、芸術を目的とした書道があるが、ただ単に美しく読みやすく書くだけであれば日常の筆記としてはそれで充分である。しかし、書く人の気持ちを伝え味わうという、人間の心の奥底で求める芸術的な心の表現をすることが書道の創作、実作である。そのように表現された書は、永遠に見て楽しむことが可能である。そして、そこに書かれた言葉には、その言葉の読み方、意味内容に対する一人ひとりの思いや感動がある。漢詩、漢文を題材としながら、様々な書体で芸術的な書の表現を試みる。
日常の家庭学習をのぞむ。書道用具一式が必要。
授業計画
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前期 |
後期 |
1 |
書いてみたい言葉 用具と参考資料説明 |
篆書の創作と表現1 |
2 |
墨をする 画仙紙に書く 姿勢と執筆 |
〃 2 |
3 |
漢字の五体 書の古典と書風 |
〃 3 |
4 |
形臨、意臨、背臨 |
隷書の創作と表現1 |
5 |
倣書から創作へ 創作の手順 |
〃 2 |
6 |
草稿つくり 構想を練る 着想の大切さ |
〃 3 |
7 |
試し書き 推敲 |
行草書の創作と表現1 |
8 |
表現の工夫 墨つぎと墨色 |
〃 2 |
9 |
書き込み、線の錬渡、伸び、メリハリ |
〃 3 |
10 |
字法―字書の活用 字形と字体 |
楷書の創作と表現1 |
11 |
筆法―運筆、運腕のリズム 変化と統一 |
〃 2 |
12 |
章法―レイアウト、余白の美 |
〃 3 |
13 |
落款(日時、場所、署名と押印) |
漢字かな交じり書の創作と表現1 |
14 |
清書 作品の鑑賞 |
〃 2 |
15 |
まとめと提出 |
まとめと提出 |
成績評価方法
レポート、毎時間の提出物、実技作品、出席状況などにより総合評価する。
その他
参考図書―新書道字典(二玄社)、五体字類(西東書房)、書道字典(角川書店)、書体小字典(東京堂出版)などの書道専門の字典類、その他、各種法帖、書道辞典、墨場辞典などの資料
