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平成17年〜19年

科目/年度 17年 18年 19年
書道文化1  
書道文化2    
書道文化4    
書道文化5  
書道科教育法
講読  
演習  
総合演習(卒論)

愛知学院大学文学部では、高等学校芸術科書道の免許状が取得できます。そのため、実技科目の「書道文化1〜5」のほか、専門科目として「書道の歴史」、「書論」、教職科目として「書道科教育法」が開かれています。また、書道による卒業論文も書くことができ、3年生の「講読」「演習」、4年生「総合演習」の授業では書道に関する様々な研究をすることができます。

担当授業

書道文化1
中学校書写の内容を扱う。中学校国語書写の手本を書き、指導することができる能力を養う。

書道文化2
楷書の古典学習。

書道文化4
隷書・篆書の古典学習。

書道文化5
行書・草書の古典学習と作品創作。

講読
書論・書道史を中心テーマとして扱う。

演習
書道に関するさまざまな学問、つまり書学をテーマとして扱う。

総合演習
書道による卒業論文を書きあげます。

書道科教育法
高等学校書道の内容を講義します。学習指導案の作成や模擬授業による実践も体験してもらいます。

17年度

「講読1・2」(水曜第2時限 半期各2単位)

書論・書道史を中心テーマとして扱う。書道は東洋文化圏特有の文化である。日本の書道は中国の書道を受容吸収して発展してきた。中国および日本の書論、あるいは能書家伝、書蹟の名品名蹟についての解説書を読むことによって、書道の思想、歴史、伝統文化を探求する。

春学期 平凡社『書道全集』の「書人伝」を読む。
1. 研究資料紹介 2. 能書家の研究について 

秋学期 幕末の三筆の一人、市河米庵の書論『米庵墨談』を読む。
1. 市河米庵と江戸時代の書 2. 米庵墨談@ 撥鐙名義 3. 米庵墨談A 執筆不宜単鈎 4. 米庵墨談B 永字八法 5. 米庵墨談C 学書次第 6. 米庵墨談D 用筆緩急正偏 7. 米庵墨談E 樂毅論 8. 米庵墨談F 蘭亭序 9. 米庵墨談G 蘭亭序其二 10. 米庵墨談H 蘭亭序其三 11. 米庵墨談I 十七帖 12. 米庵墨談J 多寶塔碑 13. まとめ

毎時間の発表、レポートなどの提出物により評価する。プリント配布。漢和辞典を携行すること。

「演習1・2」(月曜第2時限 半期各1単位)

書道に関するさまざまな学問、つまり書学をテーマとして扱う。歴史や理論はもちろん、専門用語、漢字や仮名文字、書道用具、書写教育などに関するさまざまな文献資料を読み、収集した資料をまとめあげる力を養う。書道の実技実習も取り入れる。

春学期 『五體字類』を読む。
1. 字源の研究 2. 書体の研究 3. 字体・字形の研究 4. 時代的、地域的書風の研究 作品の制作も並行して行う。

秋学期 『中國書法詞典』を読む。書家、名品名跡、専門用語、論著、用具などについての解説を関連するさまざまな資料と比較検討する。作品の制作も並行して行う。

毎時間の発表、レポート・作品などの提出物により評価する。プリント配布。漢和辞典を携行すること。書道用具一式が必要。

「書道科教育法T・U」(金曜第1時限 通年4単位)

書道は、中学校においては国語教科の中の「書写」として位置付けられているが、高等学校においては芸術科目の一つ「書道」として国語科から独立した領域となっている。「音楽」「美術」「工芸」とともに芸術科目の一つであり、芸術性や書の美の追求を目的とする内容を重視した科目として、書道をいかに教授するか、その理論と実践について述べる。高等学校の新しい学習指導要領は、平成15年度から学年進行で実施されている。この中で従来と大きく変ったのは、「漢字仮名交じり書」が前面に打ち出されたことである。生活の中の書であり、実用性と芸術性との両面を持ち合わせた近代的で新しい分野として「漢字仮名交じり書」の学習は書道Tでは必修となっている。もう一つは、「漢字の書」(篆刻を含む)・「仮名の書」いずれかを選択して取り扱うことができるようになったことなどである。生徒の特性、地域や学校の実態に応じて柔軟に対応できるようになった。
後半は模擬授業による実践を各自行う。学習指導案の作成から指導計画、授業の準備、授業の展開、板書、添削、批正、作品評価、成績評価までを体験する。毎時間、書道用具一式が必要。

1. 高等学校書道免許状取得のために
2. 高等学校学習指導要領(書道)の内容
3. 用具、用材、教室など学習環境の整備
4. 授業の年間計画、学習指導案の作成
5. 臨書と創作
6. 教材研究
(1) 漢字仮名交じり書の学習と指導
(2) 漢字の書の学習と指導@(楷書)
(3)           A(行書)
(4)           B(草書)
(5)           C(隷書)
(6)           D(篆書)
(7) 篆刻・刻字の学習と指導
(8) 仮名の書の学習と指導
(9) 硬筆・実用筆記の学習と指導
(10) 書論・書道史等の学習と指導
7. 模擬授業
8. 書道の教育者としての自覚と抱負

作品、レポート、学習過程評価表等の提出物、模擬授業などによる。出席も重視する。
〔教科書〕『書道T・U・V』(教育出版) 〔参考書〕『書道T 教授資料』(教育出版)

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