悪路
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■舗装されていない国道
 主要道路とはいえ舗装もされていない道がある。カンボジア[Cambodia]の国道、首都プノンペン[Phnom Penh]とシェムリアプ[Siem Reap]をつなぐでこぼこ道がそれだ。雨季に降る大量の雨も整備されない要員だろう。
 旅行人ノート『メコンの国』というガイドブックによると、ある人夫たちが珍しくも道路工事を行っていたという。これは感心だな、とよくよく見れば実は道に穴をあけ迂回路を作り私設の検問所で通行車から金を巻き上げるためだったという。その道の凹凸具合を経験すると嘘ではない気がする。
 
■東南アジア三大悪路
 主にバスで移動を繰り返していたボクが経験した東南アジア三大悪路は以下の通り。車が走れるだけまだマシだとも言えるが…。
 
1.ラオス[Laos]:ルアンナムター[Luang Nam Tha]⇒フェイサイ[Houei Sai]約10時間
 荷台に屋根と腰掛だけをつけたトラックバスで揺られること10時間。前半はカーブの多い山中でガタガタの砂利道。パンクをしない方が稀。前の1台は2回パンクしこちらのスペアタイヤを借りていた。途中にタイヤ屋があるのもうなづける。後半は砂地。もうもうと舞い上がる砂煙に目も口も開けられない。対向車とすれ違う時が特にひどい。コンタクトははずした方がいい。カバンやシャツは泥まみれ必至。ある旅行者は洗濯するのもあきらめて着ていたTシャツを捨てたとか。道中10回ほど車のまま川を渡ったりもした。2度と乗る気は起こらないルート。
 
2.カンボジア[Cambodia]:ストゥントゥレン[Stung Treng]⇒バンルン[Ban Lung]約6時間
 泥道。土が柔らかくそのせいで数十センチ以上の深いわだちができている。ピックアップトラックは窮屈な上、前後左右上下によく揺れる。途中で車がストップしたのは荷台からボクのカバンが落下したためだ。2回も。その際にベトナム[Vietnam]で手に入れた扇子をなくしてしまったようだ。もちろんカバンは泥まみれ。この車のあと何台か通ったら折れてしまいそうな橋があった。その迂回路は水没していた。
 
3.他多数
 どれもしんどいので甲乙つけがたい
 
 悪路は天気・ドライバー・エンジンの調子・体調・乗客人数等に大きく左右されるので上記は参考程度で。これくらいで驚いていてはまだまだだ。
 何人かの旅行者に聞いた話では、インド[India]のバスは木製で床に穴があいているとかミャンマー[Myanmar]ではたびたび故障するので乗客全員が降りて押すハメになるとか、チベット[Chibet]で山さんは高度5200Mをバスで走り高山病になったとか、東ティモール[East Timor]では紛争の影響で橋が落ちていてバスすら走っていないとか…。
 
■慣れていくのね、だんだんと
 旅行の最初は「おいホントにこんな道走るのかよ!」「これだよボクが乗ってみたかったのは!」という驚きや喜びがあったが、慣れるうちにまあこんなもんかと無感覚なってしまった。さすがに寝ることはできないけど。地元の人たちですらゲーゲー吐いてるくらいだから。
 
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