お金 |
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■プラスチック製の紙幣 |
旅行の資金に関しては、期間は半年くらいとみていたので10万円×6ヶ月で十分であると考えていた。 内訳は日本円30万円+US$3000$(全て現金)、その他事前に取得していた上海[Shang hai]へのフェリー切符が2万円、ベトナム[Vietnam]ビザが5000円、中国[China]ビザが1万円、大阪への夜行バスが5000円、ガイドブック数冊などで日本円に換算すると約70万円といったところだ。T/Cは安全だと思うのだが、手数料がかかったり限られた銀行でしか両替できなかったりと、ボクにとっては不便なのでやめた。 それがのちにフィリピン[Philippines]で災厄を招く結果となったわけだが…。 もちろん安全にこしたことはないのだが死んだら結局おしまいなのは一緒だしお金が盗まれたらそれまで、と適当に考えていた。 ちなみに現在は、中国[China]・ベトナム[Vietnam]ともに15日以内の観光旅行であればビザが不要になった(それぞれ2003年秋・2004年1月〜)。逆にインドネシア[Indonesia]は2004年2月から必要になった。 インドネシア[Indonesia]のモニ[Moni]で会った山さんにアメックスのT/Cを見せてもらった。透かしが入っていたり華麗な印刷がしてあったり、と本物のお札並の出来映えである。てっきりボクは小切手程度の紙切れだと思っていたのだが、下手な現地通貨よりキレイだしどちらかというと全世界で通用する紙幣といった趣である。 インドネシア[Indonesia]の10万Rp札はプラスチックでできている、とある旅行者から聞かされた。お札=紙という認識しかなかっただけに、よくよく見ると透明な部分もあって向こう側が透けて見えたり、手で破ろうとしても破れない。なるほど。 このあと訪れたブルネイ[Brunei]のお札も同じようにプラスチックでできていたが、この技術、オーストラリア[Australia]製であるらしい。さらにオーストラリア[Australia]ではこの技術をインド[India]に売ろうと画策しているとか。人口?億人をかかえるこの国で採用されれば莫大な利益が期待できるというわけだ。 |
■慣れない2 |
日本では一時2000円札が発行され、ボクも2度ほど手にしたことがあるのだが現在では全く見なくなった。東南アジア諸国でも20000Rpとか20P、2S$といったお札が流通している。コインとなると25¢というものもある。 1と5だけの通貨しか知らない日本人にとっては慣れないと計算間違いの元となる。 例えばフィリピン[Philippines]のオルモック[Ormoc]では、魚・レバー・鳥モモ肉のバーベキューが3本で42P(約90円)だった。ボクは52Pだして10Pのお釣りをもらおうとした。日本ではよくこういった行為を行う。しかしフィリピン[Philippines]では10P硬貨がほとんど流通せず20Pの方が多く流通している。その店のおばちゃんもお釣りのコインを持っていなかったようだ。 そこでおばちゃんは「もう10P持ってるか?」みたいなことを聞いてきたので財布から10P渡した。その後、奥に引き返したまま戻ってこない。結局お釣りはこなかったので62P(約130円)で済ましたのだが腑に落ちない。単にごまかされたのかもしれない。その前の値段交渉が間違っていたのか?いやでもそんなに高いわけはない。通常フィリピン[Philippines]の安食堂でだって40Pあればご飯とおかずにスープがつく。 …? 主張できないボクはたびべたである。そんなわずかなお金で言い争うのもめんどくさいというのもあるのだけど。 フィリピン[Philippines]では20P以下はほぼ全てコイン。なので財布がジャラジャラ重くなる、日本ほどではないけど。独立したばかりの東ティモール[East Timor]ではUS$が流通している。コインはキリのよい5、10、25¢のみだ。インドネシア[Indonesia]ではかつてインフレがすすんだ時のなごりで10Rp(約0.14円)コインなんてものがあった。がもちろん何も買えない。ストリートパフォーマンスならぬバス内で歌を歌い金をかせぐ子供たちにその10Rpをプレゼントしたのだけど、怒って拒否され投げ返された。わずかな金でももらえれば喜ぶものだと思っていただけに、その態度にボクは少なからずショックを受けた。 |
■日本は不景気!? |
日本のお金を見せてくれ、と言われ1万円札を出す。これはかなり無用心な行為なので、「無い」と言った方がいい。たいていの庶民に悪い人はいないので見たら返してくれるのだけど。その時よく受ける質問がこれだ 「これは誰?」 福沢諭吉という名前は言えるものの、そのあとの説明が続かない。ノーベル学者でも国民的英雄でもない人物がなぜお札に印刷されているのだろうか? 英語力が無いことと福沢の功績を明確に知らないボクは 「President(=大統領)」と言ってゴマかすことが多い。 「God of Education(教育の神様)」で正しいのだろうか? その点、100円玉の桜は、 「Japanese beautiful flower」とでも言っておけばいいので気楽だ。宇多田ヒカルの歌を知っている人までいたりするくらいだから。 その次に来る質問が、 「これはいくらだ?」 書いてあるので見ればわかるのだが、つまりはその国のお金でいくらに相当するのか? という意味である。1万円はだいたい 「About 100 US$」 と答える。そして1円はいくらだ? と聞かれる。インドネシア[Indonesia]では1円≒70Rpだと答えると、みな意外そうな顔をする。1US$=8000Rpなのに1円はたった70Rpなのか? タイのバーツですら1B=200Rpあるのに、日本のエコノミーはダメなんだねという結論を下される。 単純に1US$と1円と1バーツを比べて大きい方が強いというわけではないだろうに、違うそうじゃないんだ!と説明することができずに、そうなんだ日本は不景気なのさとと安易に同意してしまう。 結局ボクは世界を知らず日本も知らず、どんな質問に対しても明確な回答を持たない恥ずかしい日本人なのである。それは現地の人に対してだけではなく、旅行中に出会う外国人旅行者に対してもあてはまる。アジアに来るという事は少なからず日本に興味は持っているのだから。 富士山は何メートル? なんて日本のことについてある程度は答えられるようにしておくべきだ。旅行前にね。 |
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