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2005年9月29日
そのかわりに。

 恥ずかしながら今まで殆どアンケートを書いたことがない。今年は何でもいいからライブを観て感じた事を何かひとつ書いてみることにした。しばらく頑張って書いてはみたが、言葉に変換するのがどんどん困難になってきて、とうとう先日の恵比寿では思った事が書けなくなってしまった。そして今回も・・・もう仕方ない。書けない言葉のかわりに絵があるのだ。と、思いたい。
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<傍ら日記より>
●9月29日 渋谷 7th Floor
 1. 好きなくせに
 2. 集中豪雨(未発表曲)
 3. 白いオツキサマ("新"未発表曲)
 4. 雨上ガリ、ヨク晴レル。
 5. キッチン苦浪巣
 6. トリーハ〜哀歌〜("新"未発表曲・曲:Federico Moreno Torroba/詞:山口晶)


2005年9月24日(2)
でたでたつきが

【月見だんご】
材料:だんご粉、卵黄、水、きな粉、上白糖、塩(全て適量)

1:鍋にたっぷりの水を入れ火にかけておく。
2:耳たぶの柔らかさを確認する。だんご粉、卵黄、水を混ぜて良くこねる。
3:こねた生地を適当な大きさにちぎって丸めていく。
4:ボールにきなこを入れ、上白糖、塩少々を好みの配分で混ぜ合わせておく。
5:沸騰した湯の中へ丸めたものを入れ、浮き上がったらすくってざるへ。
6:水気がやや切れたらボールの中へ。きな粉をあえるようにまぶす。

 9月18日。風邪はだいぶ良くなった。この日は丁度「中秋の名月」ということで月見だんごを作って持参することに。初の「差し入れ」にチャレンジである。本当の月見だんごの作り方ではなく簡易バージョン。誰でも失敗なく出来る。はずである・・・

 この日も途中入場。入口付近に晶君が座っていた。どうやら風邪はうつっていないようで安堵する。晶君の出番前にはステージに近い席に移動することが出来た。この日最後の曲は久し振りのトリーハ。病み上がりの身体には晶君の声が良く効いた。本当にいい唄。こんな重たい自分でも流れの中にたゆたってゆける気分になれる。

 今回のスケッチは晶君を描いたというよりその場の空気を描いた。というか、いつも、上手く言い表せない雰囲気や、空気を描きたい。けれど未だに根強い思いは満足してくれない。一体どうすれば満足するのか。本当は何処までいっても満足なんてしない。分かっている。分かっていて諦め切れない。いい加減、解放したい。

 ライブ後に晶君をはじめ皆様とおだんごを食した。水分と錬り込みが足りてなかったらしく、やや固めだった。けれどもご好評頂けて感謝しきり。しばらくして終電の早い私は帰途に着いた。その頃ビッグマウスではアフターライブが開催されていたとか・・・聴きたかったなぁあ。驚くほど近い位置で演者と観客が接するビッグマウスでは、ライブ終了後に時折嬉しいサプライズが起こったりする。もちろんそんな贅沢な機会は滅多に訪れるものではないけれど。

 ちなみに風邪は翌日ぶり返し、完治まで約一週間。実にタチの悪い鼻風邪だった。
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<傍ら日記より>
●9月18日 
下北沢 BIG MOUTH
 1. うつろぎ12号線
 2. 愛やよ
 3. 蒼い月
 4. 白いオツキサマ("新"未発表曲)
 5. 駅前オンステージ
 6. トリーハ〜哀歌〜("新"未発表曲・曲:Federico Moreno Torroba/詞:山口晶)


2005年9月24日(1)
早々に退散を希望

 風邪をもらってしまった。患部は鼻腔を中心とし、当然ながら咽喉にも影響を及ぼしている。大量の分泌液は普段の粘り気を失う程で、鼻腔はまさに風邪菌との激戦地帯。その激しい戦いはだんだん熱を帯び、近隣の前頭葉はいつもに輪をかけてぼ〜っとする始末だ。身体も何となくダルくなっている。こんな風邪をひいた身体で、果たして行ってよいものか。晶君に風邪をうつすような事にでもなったらとんでもない事である。しかし先日スタッフの方に「今月は全部来ます!」と宣言したばかり。迷った。現在の病状は断り無く垂れてくる鼻水だけだ・・・ということでやはり行く事にした。今回は晶君を観たらすぐに帰ってしまえば問題ないだろう。

 さて、ステージには晶君だ・・・

 ギターが鳴る・・・大きく息を吸いこんで唄が始まる・・・
 数え切れない程たくさんの色が踊る・・・ぐるぐる回り始める・・・
 ぐるぐるぐるぐるぐるぐる・・・

 晶君のライブは、始まったと思うとあっという間に終わってしまう。

 相変わらず晶君を観るために一番前に座ってしまった。目当てのアーティストが終わったからと席を空けてしまうというのは何となくためらわれ・・・結局そのままライブ終了まで聴いてしまった。嗚呼、それが運の尽き。風邪で頭がぼんやりしていなければ、朝のテレビでイッセー尾形を見ていなければ、きっと黙っていられたものを。流れがあれば積極的に手拍子もするが、本来はひとり静かに味わっていたい方なのだ。回らない頭で放置プレイを切に願ったが、虚しい空回りであった・・・もうこの日はそういう運命だったのだろう。諦めて、ライブ終了後すぐに会場を後にした。帰る前にちょっとだけ晶君と話してしまった。風邪がうつらない事を切に願いつつ。
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<傍ら日記より>
9月16日  恵比寿 switch
 1. 隠れ家(未発表曲)
 2. 地下鉄・小江戸線("新"未発表曲)
 3. ヨダカの星
 4. 水溜まりが乾いていく道("新"未発表曲)
 5. 白いオツキサマ("新"未発表曲)
 6. 蒼い月
 7. うつろぎ12号線


2005年9月6日
晶君からの手紙3

 先月のビッグマウスにて晶君からお手紙を頂いたことを書いた。この時も目の前で、考えつつも迷いなく線を引いていた。紙の上にはいつも唄とはまるで違う世界が展開される。初めて晶君の絵を見た時には、ひとつ体内にこんなにも違うイメージを抱えているのかと本当に驚いたものだ。唄の世界は混濁したものが熟成されて透んだ味わいだけれど、描く世界は内部を一気に直結させたような恐ろしく濃厚な味だ。唄よりも好き嫌いがハッキリ分かれるところだろう。きっと柔らかく描くことも出来ると思うのだが、あえて一気に描いているように見える。私も絵を描く身なれども、晶君のような描き方は恐くてとても出来そうにない。今回の絵は何処からか臭気を放つかのような、なんとも見事に分裂した素晴しい出来映えになっていた。
 そんな強烈なイメージも、私が色をつけると途端に柔らかくなってしまう。今回もぬり絵許可を頂き有難く色々試させてもらったが・・・晶君の絵の良いところを殺してしまってはいないかと気に掛かる。それでも今回出来た2パターンはどちらも捨て難くて両方載せる事に。


2005年9月5日
残暑に溶けてゆく

 9月朔日。朝から大変良い天気だった。少々良すぎる程だった。時間経過と共に真夏並の陽射しが照り付けるようになっていた。とある用件のため黒いスーツを着て出掛けることにしていたが、着用がためらわれるほどで。しかし失礼があってはならないので耐えることにした。直射日光に路面からの照り返しは歩いているだけで全方位から蒸し灼かれる。腐臭にも似た生温い空気がまとわりついて離れず、もう脳味噌は冷蔵庫から出されて小一時間ほど放置されたマーガリン状態だ。この日は十数年ぶりに光化学スモッグ警報が出ていたのを後から知った。道理で酷く暑かったわけである。すっかり力尽きた身体を引きずって渋谷へ。この日も五階までの階段は拷問以外の何物でもなかった・・・

 またしても一番乗りである。最初から最後まで色んな音を聴いた。晶君の味わいはまた格別であった。

 実のところ晶君以外、出演者は苦手なタイプである確率が高い。だからライブ後は少々胃もたれ気味な事が多い。それでも、ステージに立って自らを晒している人はそれだけで凄い。と思う。でもやたら熱く唄っている人ほど「希望」が希薄に見えてしまうし、「わたしはひとりじゃない」とか「誰もが孤独を抱えて」というような言葉が出てくると違和感を感じて一気に冷めてしまう・・・そんな風に感じる私の方がおかしいのかもしれないけれど。

 晶君の唄だけは、不思議と違和感なく耳に入ってくる。
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<傍ら日記より>
●9月1日 
渋谷 O-Crest
 1. 振り返りもしないで
 2. 集中豪雨(未発表曲)
 3. 午後の憂鬱
 4. She was gone
 5. 白いオツキサマ("新"未発表曲)
 6. 駅前オンステージ


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山口晶公認ファンサイト・山口晶の世界を愛でる会
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