論理哲学論考 1-7 5.1-5.6 5.21-5.25
      
5.25 オペレーションの存在が文の意味〔Sinn〕を特徴づけることはない。
オペレーションは何ごとも言明しはしないのであり、ただその結果だけが何ごとかを言明する。そして、このことは当のオペレーションの諸基底に依存する。
(オペレーションと関数が混同されることは許されない。)
5.251 関数は自らのアーギュメントではあり得ないが、しかし、オペレーションの結果は当のオペレーションそのものの基底になり得る。
5.252 もっぱらそうして、或る形式列における項から項への(ラッセルとホワイトヘッドのヒエラルヒーにおけるタイプからタイプへの)進展は可能だ。(ラッセルとホワイトヘッドは、この進展の可能性を認めていないにもかかわらず、繰り返しそれを使っている。) 〔5.2521-5.2523
5.253 或るオペレーションは別の或るオペレーションの効果をキャンセルし得る。或る種のオペレーションは互いに帳消しにし合い得る。
5.254 オペレーションは消滅し得る(例えば「〜〜p 」における否定、〜〜p = p )。