論理哲学論考 1-7 4.1-4.5 4.11-4.12 4.121-4.128
      
4.124 ひとつの可能な状況の内的属性の存立は、どんな文によっても表現されず、当の属性を表わす文において、その文の或る内的属性を通じて自ずと現われる。
文に何らかの形式的属性を認めることは、それを否認することと同じくナンセンス〔unsinnig〕だろう。
4.1241 諸形式を、ひとは、一方はこの属性をもつが他方はあの属性をもつ、と述べることで区別することはできない。それは両方の形式について両方の属性を言明することが意味をもつことを前提としているから。