論理哲学論考 1-7 3.1-3.5 3.21-3.26
      
3.26 名称が定義でもってさらに解体されることはあり得ない。つまり、名称は原記号だ。
3.261 どんな定義された記号も、その定義に用いられた諸記号を経由して表示する〔bezeichnet〕。そして、当の定義がその道を指し示す。
一方は原記号で他方は諸原記号によって定義された記号であるような、そんなふたつの記号が同じ仕方で表示することはあり得ない。名称をひとは定義でもって展開することはできない。(単独で自立的に意義〔eine Bedeutung〕をもつ記号など無い。)
3.262 記号において現われないものを、当の記号の適用が示す。記号が内に湛えているものを、当の記号の適用が顕わにする。
3.263 原記号の意義は註解によって説明され得る。そうした註解は当の原記号を含む文だ。それは、だから、当の記号の意義が既に知られているならば、とにかく理解されることはされ得る。