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プリメインの実力たるや如何に!?
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(2006.8.18) |
だからさー、言ったでしょー?スピーカー交換して、「ハイ終わり」とは行かないって。 お金は大事にしろって親父にも言われたでしょうが。 買っちゃいました、プリメイン。 到着して、まず「重っ!」重いとは言っても15kgほどなんだが、 ここ3、4年は10kg以下のコンポーネントとばかり縁があったので 一層の重さを感じた。そして、デカイ。まあそんなデカイというわけでもないのだが、 ここ3、4年は薄型のコンポーネントとばかり縁があったので、 一層の存在感を感じた。ということで、まずは重さとデカさから ピュアオーディオの有難みのようなものを感じたのである。 仮設置してみると、さりげなくも質感の高さがジワジワと滲み出ている。 アルミのフロントパネル、大型のボリュームノブなどがマニア心をくすぐります。 樹脂モールドのPD−HL1が急に安っぽく見えてきてしまった。
比較条件だが、AVアンプAX−D701はサラウンドオフのステレオ再生、 イコライザも全てOFFでフラット、サブウーハーの併用もなし。 デノン1500AEもソースダイレクトモードとして、 要は完全な2チャンネル再生音の比較である。 聴いた曲は、私のリファレンスナンバーとなっている中島美嘉の「Love Addict」、 平井堅の「バイマイメロディー」、プロレスのテーマ曲(メタル調)など。 プリメインの音を聴いて、すぐに音の違いを実感・・・というわけにはいかなかったが、 何度か繋ぎかえて差が分かってきた。 まず感じるのが高音が良く出るようになり、粒立ちが明確になっている。 10kHz以上の「チキチキ」「シャカシャカ」というような音が、 明らかに聴きやすくなっている。 高音が良く出ているからか、スケール感も一枚上のような感じだ。 低域は、ユニットの駆動力が上なのか、力強さが増し歯切れの良い低音が出る。 超低域の一歩手前の音が「ドン」とちゃんと出る。う〜むと唸る。 全体的に、高域から低域までエネルギーがみなぎっているような印象だ。 シルバースタジオの音が確実に一枚ベールを脱いだ。 1500AEの音を聴いていると、気持ちが良くなりウキウキ、 「はぁ〜音楽を聴いていて幸せだなぁ」という感じになってくる。 ゲストとして友人のN口氏を招いて、比較試聴をしてもらった。 まずはD701の音から聴いてもらったが、この時点では 「これでも全然不満なく聴けますけどね」 1500AEに繋ぎかえて聴くと、すぐには違いが分からなかったようだが、 聴きこんでいくと「こっちの方が気持ちよく聴けた気がします」と。 N口氏はクラシックからジャズからロックやデスメタルまで聴くという 幅広い音楽ファンなのだが、ロックやデスメタルでも サブウーハーなしでエネルギー感溢れる鳴りっぷりをすることに感心していた。 私も、サイズを超えた鳴りっぷりをするシルバースタジオに目を細めた。 なるほど、以前お店でデカイアンプと薄いアンプを比較視聴したことがあったが、 (⇒「アンプ、デカイの薄いのどっちにするの」を参照) すぐに明らかな音質差を実感できなかったのは納得だ。 何度か切り換えないと自信を持って違いを指摘できない。 今回、自宅で徹底試聴して、今は違いがあると実感できている。 AX-D701も、この商品自体はよくできているのだろう。 130W×7chのアンプを搭載して、様々なデコーダーを積んで、 HDMIなどの映像系端子を搭載したりして10万円の商品と、 2チャンネル再生に特化した8万円の商品とを、2チャンネルの音質だけで 比較すること自体が非常に厳しいことである。 D701もシルバースタジオを鳴りっぷり良く駆動して、 単体で聴く限り不満ない音を出していたわけだから、 コストパフォーマンスは非常に高い商品だと評価すべきだろう。
さて、プリメインとAVアンプとの差は分かった。 それで、これからどうするのだ? 1500AE到着以降、DVDレコーダーなども全て1500AEに繋いで しばらく2チャンネル生活をしてみたが、テレビ番組を見ていると サブウーハーを併用しないと低音の量感が不足する時があるし、 サラウンドスピーカーがないとやはり包囲感はなくなる。 ということで2チャンネルのシンプルなシステムにすることはできない。 サラウンドを継続するためには、道は3つだ。 @1500AEを手離して、AX-D701に戻す。 A1500AEをそのままに、AVアンプをプリアウト付のものに替えてWアンプ構成。 BD701も1500AEも手離して高級AVアンプを買う。 D701に戻すということは、正確に言えば、1500AEとの差を認識した上で、 システムのシンプルさを優先して音質を妥協できるのか、ということだ。 音質差を認識してしまった今、妥協はできない。 プリメインで音楽を聴いている時の幸せな感じを失いたくない。 高級AVアンプ・・・1500AEと張り合うためには20万超えは確実、 というか正確にはいくらのAVアンプなら張り合えるのかは不明だ。 それに、やはり筐体がデカくなってくる。1500AEくらいのサイズが俺の中での限界。 ということはエディさん、じゃあWアンプ構成にするんだね。 それが、君が下した決断なんだね。
プリアウト付AVアンプとは言っても、今やほとんどのAVアンプが装備しており、 価格帯も幅広い。どの程度のものにするのか。 フロントはプリメインに任せるわけだから、センターとリアとサブウーハーを 担当すればいいわけで、AVアンプの負担は軽い。サラウンドでは全体で鳴るので、 細かい音質差は分かりにくくなる。それに、今までのD701でもサラウンドでは 不満がなかったので、高望みはしない。筐体も大きくしたくない。 ということで、エントリークラスになる。 ONKYOのTX−SA504は、残念ながらプリアウトがない。 パイオニアのVSX−516もプリアウトなし。 marantzのPS4500はプリアウトはあるが、デザインがダサくて それだけで触手が引っ込んでしまう。 ヤマハのDSP−AX559/449あたりもプリアウトなし。 ということで、デノンのAVC−1630が有力になってくる。 まあ、プリメインと揃えた方が音色も揃うし、王道の選択ですな。 ちなみにプレミアムシルバーの外観が揃うのも嬉しいポイント。 AVC−1630はエントリーでありながらボリュームノブにアルミが使われているし、 デノンAVアンプの密かなネックとなっていた(?)リモコンも、シンプルでおしゃれな ものになっているし、32bit浮動小数点演算を行うDSP「SHARK」、 マイクを使った音場補正を行うオートセットアップなど、内容で見ても 他社と負けず劣らずだ。高さも唯一15cmを切っている。 ということで、我がシアターは近いうちにWアンプ構成となり、 2チャンネル再生重視のシステムになると思われる。 |