☆Diary 3.5 夏休み。☆
フランツVer.
〜7月2×日晴れ〜
全く、おじだからって横暴だよ。
いきなり電話して来て、夕食一緒にとろうって、冗談じゃないぞ。
この暑いのに、そんな堅苦しいレストランで飯が食えるか!って言いたいけど
断ると機嫌が悪くなるから仕方が無い。
夕方の電車なんて乗りたくないのに。
あ、あれ?
サファイアだ。こんな時間に何してるんだ。
Tシャツにジーパン、素足にサンダル。
Tシャツ1枚なのが気になっちゃうじゃないか。
別に下着が透けてるわけじゃないんだけどね。
周りの野郎共の視線がちらついてるのに、無防備なんだよな。
え〜い!見るんじゃない!
まぁ、いつも凛と姿勢よく立ってるから、付け入る隙は無いけど。
一応、牽制しておくか。
「サファイア♪」
さりげなく脇に立つ。
声をかけたら、吃驚した顔。
すぐ嬉しそうに笑いかけてくる。
何日ぶりだっけ?僕も会えて嬉しいよ。
それにしても。。。
「こんな時間に出歩いてるなんて、珍しいね。
そろそろ夕飯だろ?お母さんに叱られるんじゃないの?」
「図書館に行ったから、今から帰るところだけど。
フランツは?」
「おじと会食。ちゃんとした服着ていかないと怒るからさ。
全くこの暑いのに、冗談じゃない」
本当に暑いんだよ、これ。
むーっとしながら、言ったら笑ってる。
「でもね、似合ってる。そのスーツ♪♪♪」
と褒めてくれながらにこにこしてる。
サファイア、スーツ好きなんだよな。
以前もやたらと喜んでたし。
おーっと!
女の子に褒めてもらったままじゃいけないでしょう。
「ありがとう。サファイアも可愛いよ。涼し気だね」
何にも飾ってなくても目立つ子なんだよね。
Tシャツの色も爽やかで雰囲気に合ってるし
。。。って褒めたのに不機嫌そうなのは何故だ???
何かいけないこと言った?僕???
考えてる間に駅に到着。
1駅なんてあっという間だ。
「それじゃ」
ちょっと待った!まだ機嫌治ってないじゃないか。
慌てて引き止めた。
腕を掴んで…うわぁ。直で触ちゃった。半袖だもんな。
向こうも固まってる?急いで離した。
「今晩、電話するから」
のんびり話してる暇は無いから、予約だけ入れておく。
どこに連れて行ったら喜んでくれるかな?
夜までに探しておかなくちゃ。
<Diary3.5 夏休み。 おしまい♪>
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