ARMORED CORE BATTLE FIELD OF RAVEN


第12話   八年前の悪夢―偽りの楽園へ―




 「すばらしい・・・」
 「そうですね」
 「全ての生命体が持ちうる無意識下の意識、破壊衝動」
 「それを目覚めさせることによって起こる既存の強化人間とは比べものにならない程の戦闘能力の実現」
 「数百における実験に耐え、生き延びた唯一のサンプル」
 「旧世紀時代でもこの能力の基本的現象をおこすことが可能だったと聞いたことがあるが?」
 「それは恐らく当時は超能力者、異能者として排除されたと思われる」
 「なるほど、そいつらを集め、開始されたのが、強化人間開発、と言う訳ですか」
 「ま、そう言うことだ、再強化、及び洗脳を施すぞ」
 「はい」


 狂科学者の言葉を聞きながら、俺はただただ殺意を募らせた。
 ――――殺す、こいつらを、殺す!


 「があああああああああああああああ!」
 「無駄だ、能力を使おうとすれば全身のチューブから毒物が入る仕掛けになっている」
 「我々にその能力を使われてはたまらないからな」
 「じっくり洗脳して、我々の意のままに操れる純粋なる殺戮兵器」
 「そうなるまではじっくり洗脳する事になる」
 「早くそうなれば、早く管からでられるぞ」
 「ハハハ、違いない」
 「だがこの方式だと問題が残るのではないか?」
 「何が?」
 「このシミュレート結果を見ろ、一度力を解放すると記憶を失う可能性もある」
 「問題ないだろう、こいつに記憶など必要ない、ただ命令に従うようプログラムすればいい」
 「それもそうだな」
 「それにだ・・・このデータからの予想でこの部分だが・・・」
 「ほほう・・・なるほど、こうすればより強くなるな」

 もはや俺には理性なんてものは無かったのかもしれない。
 そして自分がどこの誰であるかも分からなくなっているのかもしれない。

 そして、その時、アイツが、来たんだ。
 総統リオル・ヴァーノア。
 いつ頃かに失ってしまったはずの感情、恐怖。
 それが目覚めた。

 「いかがでしょう?リオル様、数々の実験にて抜いた唯一の・・・」
 「殺せ」
 まるで玩具に飽きた子供のように。
 感情の冷え切った暗殺者が命乞いをされたときのように。
 あいつは何一つ躊躇うことなく、言った。
 「殺せ」
 と。


 「なぁ、どうする気だ?」
 「リオル様の命令とはいえここまで優秀な兵器を廃棄するのはな・・・」
 「つまり、あそこに送るのか?」
 「ああ、通常ならば不可能だろうが通常洗脳の200倍の脳神経破砕剤を投与すれば可能とでた」
 「ふむ・・・あそこならば有効利用も可能だろうよ」
 「て、事で共犯だからな」
 「まぁ、いいだろう、始めようぜ」

 ―リオル・ヴァーノア。
 わずかに残った記憶が消えてゆく。
 リオル。
 そして、自分の心が消えてゆく。
 リオ・・・
 憎しみの対象と共に。

 皮肉にも、それが俺の命を救う。
第12話 完


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後書き代わりの座談会

カリナが風邪引いたので4人でお届けします。


ジオ「第12話でい」
ミリアム「コレはまた暗いお話・・・」
ジオ「だってそう言う設定だもんよ」
ミリアム「まぁそれはいいとして、いつになったら現在に戻る気なの?」
ジオ「ん〜、あと1、2回ってところか」
ルシード「どうにか輪郭が見えてきたな、物語の」
ノア「確か前も聞いたぞ、その言葉」
ジオ「そういえば、強化人間手術って現代科学でもう既に実験段階まで来たのは本当らしいよ」
ミリアム「この前テレビでやってたもんね」
ルシード「ところで1つ聞きたい、全身に毒物を、ってくだりだが、普通死ぬんじゃないのか?」
ジオ「それは・・・強化人間ですから、ね?」
ノア「それで解決?」
ジオ「不満か?」
ノア「そうじゃねえけどよぉ・・・安易」


右ストレート、左へ回避。


ジオ「ええい!」
ルシード「シャアの真似はやめとけ、おのれの容姿も省みず」
ノア「省みろ!何故この紛争が起こったのかを!」
ミリアム「って、何故バスク?」

以下、ガンダムの話に移行してゆくので中略。


ジオ「はう、10分近く無駄にしてしまった」
ミリアム「そう言えば、いつの間に・・・」
ノア「(一度咳払いしてから)ところで今回やってる非人道的実験だけどさ、強化手術ってみんなこうなのかねぇ?」
ルシード「さぁ?借金作って身売りしたとかもあるんだろうけど」
ジオ「自分で力を望んだ奴もいるだろうし」
ミリアム「そういうのはここでする話題でもないでしょうね」
ノア「よっしゃ、じゃあお開きにしようぜ」
ジオ「頃合いだな、座談会をまとめて書くには十分だろ」
(この座談会はテープレコーダーの音声をgeoが編集したものです、ただし一部創作部分あり)
(ちなみにラグは収拾がつかなかったので登場させただけで深い意味はないです)
全員「次回もこうご期待!」