ガレージシャンソン歌手 山田晃士の
『嗚呼、泥沼回顧録』
其の八拾参
血の繋がっていない親 族





兄貴分的なパーソナリティーから最も遠く に居るであろうこの私が
“兄”の役割を担うオカシナ催し『メルシー兄弟と従姉』。
弟は最鋭輝さん、従姉は柴草玲さん、という素晴らしい演者の方々と共に
名古屋、京都、大阪、東京と4公演を廻って来た。
その道中は愉し気な空気に満ちたものだった。
そしてとても楽チンな気持ちでいられた。
必要以上に気を使う事が無かったからだ。
こんなツアーはそうそう無い。
互いに外側は違っても、根っこが似ているのか、
はみ出しちゃってて、浮いちゃってて、天の邪鬼で、でも気にしぃで…、
そんな3人であった。
居心地は良かったけれど馴れ合いには陥らない。
ソロの舞台は全員がライバル同士。 密かに燃えたね。
3者3様のステージ。緊張感高かったなあ。
その分セッションはかなりゆるゆるだったけど…。
全員が芸人魂の持ち主。これぞ芸能だ。
そんな雰囲気がお客様に伝わったのか、どの会場も暖かな手応えがあった。
充実したイベントとなりました。
願わくば来年も続けていきたいな。
その時までは又、
孤高のガレージシャンソン歌手として精進あるのみである。
どんなにはみ出しても、浮いてしまっても、指を差されても、
日和るつもりは毛頭無いのだ。
だって私はメルシー“兄”だから。
弟よ、従姉よ、また来年愉しみましょう。
御機嫌よう。
 
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