ガレージシャンソン歌手 山田晃士の
『嗚呼、泥沼回顧録』
其の七拾六
〜遅い冬眠〜





三月は公演を打っていない。

聴きたい音楽
観たい映画
読みたい本
食べたいモノ
…に埋もれたいから。

逢いたい人はあんまり居ない。

睡眠を貪り
酒に溺れ
独りで世界のはずれで駄目になりたい。

そして曲を書きたい。

一人旅もいいなぁ。
ギター抱えて何処行こう。
何にも無い所。
静かな所。
気分的にはparisというより日本の冬景色。
雪が見たい。
帰って来たらガレージ演歌歌手になってるかも…。
何はともあれ
行ったなら戻って来なくっちゃ。
こういう事って想像してる時が一番愉しい。

くわばらくわばら。 
 
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