ガレージシャンソン歌手山田晃士の
『嗚呼、泥沼回顧録』
其の七

〜夜這いにかける情熱〜

高温多湿の日々、皆様如何がお過ごしでしょうか?
私の心には極彩色のカビが生えております。う〜ん、カラフル。               

さて今日は私の中学時代のお話をば...。
それは修学旅行の夜の事、隠れて持ち込んだサントリーREDでいい塩梅の私と悪友達。
当たり前の様に好きな女の子の話で盛り上がり、勢い余って女子の部屋に内線電話を
かけたのでした。
「これから遊びに行ってもいい?」
「いいけど廊下に先生立ってるよ、無理だよ。」
「何とか突破して行くよ。寝ないで待ってて。」
私達は考えに考えた末、廊下を通らずに彼女達の部屋へ行き着く方法を見つけたのです。
そうだ、天井裏を使おう!幸い部屋は同じ階にあり、方向さえ間違わなければ辿り着くはず...。
私達は胸躍らせて押し入れから天井裏へ侵入、懐中電灯を片手に、四つん這いで進み
始めました。
よ〜しこの方向だ、と5、6歩進んだ所で
”ベリベリ、バキッ、ガッシャーン!”
仲間の一人の姿が消えたのです。
その天井は脆く、柱の部分から外れると割れて落っこちてしまう生き残りゲームだったのです。
結果七人いた我々の仲間は次々に落っこちてあっという間に全滅。
そのホテルの天井にいくつもの大きな穴を開けてしまったのでした。

次の日私達は六時間正座、十往復平手打ちの刑に...。
それ以来そのホテルと学校の付き合いは無くなってしまった様です。
すまん...。

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