ガレージシャンソン歌手山田晃士の
『嗚呼、泥沼回顧録』
其の壱拾弐

〜人生は伸び縮み〜


10月16日・17日の二日間、cobaさん主催の『Bellows Lovers Night』というイベントに歌手として参加して来た。
そのタイトル通り、まさしく”蛇腹を愛する者達の祭典”であり、アコーディオン・バンドネオンの魅力が満載の素晴らしい宴であった。
会場は横浜赤レンガホール、おっしゃれ〜。
共演者達もROCKイベントのそれとは全く違った雰囲気、う〜んアカデミック。
バックステージの至る所でミュゼット、タンゴが奏でられている。
いやあ、気持ちいいなあ。私の似非フランス人魂も全開!
異国情緒溢れる港横浜でシューマイシルヴプレだ。
非常に気品あるムードで進んでゆくコンサート、私はアコーディオニスト佐藤芳明との変態ユニット”ガレージシャンソンショー”で出演。舞台に登場し一曲唄い終えるや否やas soon as、
「女心と秋の空、男心と秋の空。この季節、人の心は伸び縮み、伸び縮み、伸び縮み...。そうだ!
人生は伸び縮み!人生は蛇腹だ!人生は蛇腹!人生は蛇腹!人生は?」
すると満場一致の
「蛇腹〜!!!」
素晴らしい!
コール&レスポンスが赤レンガホールにこだまする!
我々の登場により、それまでの気品溢れるムードは一気に下世話なものとなってしまった。
それでいいのだ。だって所詮私は”ポップでキッチュなガレージシャンソン歌手”なのだから。

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