ガレージシャンソン歌手 山田晃士の
『嗚呼、泥沼回顧録』
其の壱百六
〜顔を見て話をして買う




私はよくネットで買い物をする。CD・DVD・文具・ギター弦&小物・PC廻り備品…等々、 頻繁にネットを利用している。現在使っているヴォーカルマイクだってネット上で買ったモノだ。 洋服や靴などサイズの確認が必要なモノ、メンテナンスありきの道具類、なんかは買わないけれ ど、ネットでの買い物は単純に便利だし価格も安い。そこに人の顔が見えなくても良いと思っている。
ところが!
先日楽天のとあるショップで買い物をした時の事、信じ難い店に当たってしまった。
北関東にある文具店、品揃えが売りだとの宣伝文句。愛用している0.7mm、1.0mmのゲルインキボールペンの替え芯をまとめて注文した。翌日“注文を 承りました。商品が揃い発送の準備が整いましたら連絡致します”とごく当たり前の対応であった。
そのまま2週間が過ぎた。音沙汰無い。注文していた事も忘れそうになった頃、店に確認のメー ルを入れた。“いつ頃になりますか?時間がかかるようであればキャンセルしたいのですが”すると店から“連絡が遅くなり申し訳ありません。メーカーに問い 合わせてみた所、生産が終了しており、入荷の予定はありません”との返事。どびっくり。こちらが連絡をしなかったらそのまま放っておかれたと思われる。 カード決済なので心配になりキャンセルを申し入れた。すると又返事が無い。呆れてこちらから“キャンセルを確認したのかどうか返信が欲しい”すると数日後 “連絡が遅くなり申し訳ありません。本日キャンセルの連絡を頂きました。確認致しましたので今回の注文はキャンセルとさせて頂きます”………。本日じゃな いっつうの。
その店のレヴューを見ると同じようなケースが次から次へと載っていた。まあ言葉というか、文字上では謝りを入れているのかもしれないが、基本的には愚にも つかないプライドでこの様な対応になってしまっているのだろう。商売とは思えない有様だ。私としてはどうでもよいのだが。 ただ時間的に損をした。違う店で注文していたらもっと早く状況が分かり、対処も出来たかもしれない。
やはり顔を見て話をして買い物をするという事も大事なのかもしれないと思う今日この頃なので ある。

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