Yummy's Letter Rack 三束めの手紙たち
K さんからのメール二通 2001 年 12/24 up
IY さんからのお便り 12/14
神奈川のJさん、14歳のお便り 11/5
音楽の好きな Y さんから 11/7-10
イタリアのM さんからの続報 10/8
K さんより
やみぃさん、はじめまして。
大好きな曲のサーチをしていてたどり着きました。息を飲むような綺麗で素敵なページが目に飛び込んできて、一気に引き込まれる想いが鮮烈です。
エッセイなども、まだ全部ではないのですが拝見させて頂きました。「文字の森」などは、随分昔、自分が子供の時に感じた感動があり、心が温かくなりました。
僕は趣味で音楽活動をしているのですが、本日はクリスマスコンサートでこれから演奏しにいってきます。その演奏曲目にある曲を探していたワケなのです(笑)
その曲とは・・・e カードの別館 「prayer1」 にある アイスキャッスルのテーマです。
本日のクリスマスコンサートのアンコールに演奏する予定の曲なのです。
その中には僕のソロもあります。
今日はこんな素敵なページに出逢えた感動をも表せるように 心を込めて演奏します。
世界中の誰の上にも
クリスマスの聖なる祝福と恵みがありますように. . . 。 ― K
<数日後>
実は本番直前に、やみぃさんのサイトを楽団のメーリングリストで紹介させて頂き、みんなそのページを見たらしく、イメージ、モチベーションともに最高の状態でした。予想以上に熱い演奏になり、演奏者である自分も感動できました。
言葉や視覚、または音楽を通じていろいろな想いを伝えること. . . 。
ネットを媒介としての可能性を最近ひしひし感じ入ります。
ほんのちょこっとの昔であるならば、叶えられなかったこの素敵な出逢いの機会に感謝せずにはいられません。
一日に数度は訪れて英語頁の詩などを ・・・ 師走ならではの慌しい日常にあって、とても素直に、そして新鮮に心に入ってきます。
理解したいこと、理解して欲しいこと、交差する思惑を言葉で表現することが、いつのまにか億劫になってしまい、困難故に大切なことを諦めて放棄してしまいがちな繰り返しもあります。
けれど、今回出逢うことの出来た新鮮な驚きを大切にすることで、もっともっと瑞々しい現を紡げる表現者になりたいと、年甲斐もなく思います。 ― K
IY さんからのお便り 「4分33秒」 と 「イマジン」
私が、大学で音楽について学んだことです。
音楽は多用な可能性や、方向性に伸びています。
クラシックではむかし、「楽音」(楽器の音。音楽に使う音)というのがありましたが、それはもうあまり使われなくなりました。じゃあ鳥の鳴き声や、フライパンを叩いた音なんかで作った音楽はどうなるんだという事になってしまいますが、それはサウンドスケープ(音風景)につながるのかな。
やみぃさんもご存知かも知れませんが、ジョン・ケージの『4分33秒』という曲では、ステージの上でピアノのふたを開けて、そのまま座って何もしないの。その間、観客はまず静まりかえり、奏者が演奏を始めないのでしだいにざわめき出す。場合によっては野次が飛んでくるかもしれない、その『4分33秒』秒間の音こそが音楽、ニ度と同じ音は生まれない、偶然性の音楽であるというわけです。(下手な説明ですね. . . 。)
ほかにもサティの「家具の音楽」や、ミニマルミュージックなど、従来の音楽の概念を壊したり、再構築したり、だけどやっぱり古典的なのも良いなぁって思ったり。
他にも、技術の進歩で、新しく出来る事も出てきたり、耳の不自由な人たちの音楽っていうのも研究されていて、オーケストラや、バンドや、多くの人達が「音楽」だと認識しているものしか知らなかった私は目からうろこが落ちた思いでした。
音楽という大きく積み上げられていたものを一度フラットな状態にして、もう一度「音楽ってなんだ?」という原点に振り返る。そして改めてその偉大さを感じたり、新しいものを作り出したり、そういう作業ってすごく大事なものなんじゃないかな、と感じています。
音楽だけじゃなく、他の芸術のみならず、生きることや、文化のこと、民族のこと、歴史、色々なことで当てはまると思います。
もちろん坂本龍一もそういう作業をしていると思います。
古典的なものも理解しているし、だけどそれにとどまらない新しい方向性も模索している、そういう音楽にたいしての柔軟な取り組みがあるからこそ、平和や環境保護が大事だという考えに結びついたのだと思います。
私の勝手な想像ですが、イマジンもそういう作業をしていたからできたんじゃないかなと思います。文化の違いや、それを乗り越える難しさは知っている。
だけど今のその常識にとらわれていたら本当に大きなものを見失ってしまう。
人類にとって大事なことってなんだ? って考えたら、人種や民族、宗教、文化は違えど争うよりは、やっぱり仲良くしたいです。
理想主義だって言われても。
註* ジョン・ケージ John Cage (1912年〜アメリカ)現代音楽の作曲で多くの芸術賞を受賞。
1988年からハーバード大学の詩学教授も。主な作品に、1952年 「4分33秒」 1957年 「冬の音楽」 1987年 「ユーロペラ」など。
神奈川の Jさん、14歳のお便り
やみぃさんは病気なのに、とても楽しそう。戦争になってつらいけど、それでもハロウィーンのカードとか作って遊んでいるなんて、私はすごく驚きました。でも、じょうずに休憩して、長く続けることがだいじなんですね。
受験勉強でつらくて落ち込んだりしている友達には、みんなに「やみぃの屋根裏部屋」へ行ってみて、って教えることにします。だって、健康で、学校にも(いやだとしても)行けて、ダイエットしなければならないほど、食べ物もあって、それでも色々なことに、いちいち「むかつく」とか言っているなんて、どこか変だと気づくと思うのです。
やみぃさんみたいな大人もいるんだなって思うと、すごく嬉しいです。
わたしも署名しました。インターネットは中学生でも、大人の人たちと対等になれるし、いろんな勉強ができます。今日は、パソコンを買ってくれたお父さんに、お礼を言いたいと思います。
音楽の好きな Y さんから
やみぃさん、はじめまして。イギリスでは世論が報復不支持に変わってきたみたいですね。
国際政治が解ってないとか書かれたそうですが、政治を動かすのは、民衆であり、世論です。長いものには巻かれろ精神では、その権利を放棄しているに等しいと思います。
日本も戦中は戦争反対と言ったら白い目で見られたり、弾圧されたりしたのに、今になってみるとそういう人は、逆に良いように評価されています。今は帝国主義ではないのだから、戦争反対を堂々と訴えていきたいと思います。私も微力ながらネットの署名にサインしたり、グローバル・ピース・キャンペーンや、ペシャワ−ルの会に寄付したりしました。
最近は、日本のメディアも報復に賛成していない報道が結構ありますよね。これからそういう意見の人が増えて、一刻も早く報復が終わって欲しい。
ところで私は芸大で音楽を専攻して、坂本龍一ファンなのですが、「音楽は何もできないのか」といったことは私も考えたことがあります。
でも、ジョン・レノンのイマジンはベトナム戦争を終わらせた歌だと言われていますよね。私自身は音楽を通じて異国の人と知り合えました。
いろいろ考えた結果、西洋医学の抗生剤みたいに一気にガツーンとは効かないかもしれないけど漢方薬みたいにジワジワと効いていくのだと思います。
そして私がこのサイトにたどり着いたのも実はジョン・レノンで検索をしたからなんです。
私は、音楽工学というちょっと聞き慣れないところを専攻していました。
大学の時、縁があってインドネシアのバリ島に友人ができました。私は語学が苦手で最初なかなかコミュニケーションがとれずにいたのですが、セッションをした時に(ドラムが少し叩けます) 初めて心が通じ合えました。
言葉じゃなくて、目と目を合わす事で「ここはブレイクして欲しいんだ」とか「盛り上げて欲しいんだ」を伝え合うことができました。
それとバリ島のガムラン音楽を通じて彼らの宗教や文化を知りました。村の習慣なんかで驚くこともたくさんありました。(その村では幽霊と結婚しているおじいさんもいるみたいです。私は幽霊がほんとにいるのかということよりも、そのおじいさんが受け入れられている文化にビックリしました。)
「イマジン」の“国なんてないって事を想像してごらん”っていうのは、額面どおり受け取ると無理な話かもしれません。だけど私は文化の違いはあっても、バリの友人はとても大事だと思っています。
お互いが「バリ人はほんとにいい加減!あてにならん!」とか「日本人は英語の発音が変だ」とか言い合いながら、分かれるときには、いつもお互いにさみしくなる。こういう気持ちが“国なんてない”という意味だと思うのです。
中国にも知り合いがいて向こうに何回かいったことがあるのですが、スリルあるタクシーや、たくましい女性達や、時間どおりに来ない列車、それが当たり前だと思っている中国人、みんなとても愛らしいです。
最近は行く時間がないので会えないことにさみしさを感じますが、世界地図なんかを見ているとき、日本から離れたここに私の懐かしく感じる場所がここにある、とセンチメンタルな気分に浸るのも良いものです。
心が痛むニュースが多いけれど、自分で少しでもできることをやっていこうと思います。
イタリアのM さんからの続報
最近、イタリアでは事故、怪我、病気が急に増えているそうです。
ちょっと前も高速で大事故があり、全面封鎖。 30分前に出ていたらまた巻き込まれていたかも??
いつもドイツへ行くときに使うスイスのトンネルでも大事故があり、いまだに閉鎖されていますが、これはテロの可能性が高いです。事故を起こした運転手はトルコ人。運送会社はベルギーの会社でしたが、まだ貨物運送用のライセンスすら修得しておらず、トラックもレンタル、運転手も大型免許すら持っていなかった可能性があるそうです。
出口から1キロほどのところで起きたのに、この被害。なぜ、トンネル内の照明が消えたのか、なぜすぐトンネル内の信号が赤にならなかったか、何故テレビカメラがたくさんあるトンネルで、敏速に対処できなかったか・・・ 報道されない、答えが得られないなぞが多い今回の事故。
日本と違い、危機管理は徹底されているので、何か他の問題があったとしか思えません。火災後、1000度あまりに温度が上がったのですが、このトンネル、実は大量の爆薬が隠されています。有事の際、戦略的に使われないようこのトンネルを自爆できる仕掛けがされているのです。幸い、引火しませんでしたが・・・
全市民にイタリアの国旗を進呈・・この国もまたあほなこと提案しました。
一国が団結しなければならない状況・・それは戦争するとき。もともとこの国は足並み揃わず、アメリカもいらいらしているようです。
イタリアが最新鋭戦闘機を買うことになった時も、世論は大反対。 危機感がない、協力性がない、まとまらないと言われても気にすることはないし、恥じる必要もない。我々はそれだけ思慮深い国民と思えばいい。 戦闘機が2機増えて、それで何が変わるのだ・・・こういう声がテレビ、ラジオで流れる国です。
ベルルスコーニはマフィア、バチカンルートで軍事産業とつながっているので仕方ないですが・・でも根はイタリア人。家族を、自分の国を愛する民です。
望みは捨てません。この国旗の件でも、世論はアホかーと大批判。そんな金あるならもっと有効な使い方しろ、同じ旗ならもっと違う旗が欲しいという声があがっています。がんばれ!!! ユーロ統合するとき、イタリアの国旗どこじゃないでしょって感じがします。
と、・・そうこうしているうちに、イタリアも軍を派遣することが決まってしまいました。あーあ。
「我々はセリエBじゃない」って政府関係者のコメントですが、これって何?
セリエBは、日本の野球でいう二軍のサッカーチーム。 サッカーと一緒にするな! と、私は結構怒っています。
マドンナは偉い!皆さん平和活動で大変だと、やみぃさんのサイトで知ったので、Love & Peace 大阪事務所に応援のメール入れました。
11月11日の我々の意識レベルが、あの事件から三ヶ月後の12月11日を、そして、2002年を決定します。
平和の状差しへ
Not arms, but flowers.
Only love can and will heal our planet and our hearts.