HOME > 平和の状差し > お便り〈2〉

Yummy's Letter Rackことり 二束めのお便り


沖縄のN さんの手紙 vol.2  2001年 10/12
日本のどこかから H さん のメール  10/12
〃   R さん のメールより 10/12
アトランタの J さんの報告 vol.2  10/12
ニューヨークの友人からの手紙 10/8
イタリアのM さんからの手紙  10/8


* 沖縄のN さんより vol.2


修学旅行のキャンセルが相次ぎ、沖縄は深刻な事態に陥っています。

沖縄県は観光立県で、県の財政の7割が観光収入からなっています。
  (基地収入に依存している、なんて大昔の話ですよ)

最近は「ちゅらさん」効果で、8月も観光客の入域数がアップしたと喜んでいたのです
でも、ここにきて大型のキャンセルが続き、各方面に打撃を与えています。

文部省は見合わせるよう言っておいて、今頃になって撤回の通達。遅すぎます。


今回のテロ事件のことで友人と話していて、武力行使はすべきでない、という点ではある程度共感できる人でも、裁判の結果で死刑というのは仕方がないという人が多いんです。

 凶悪な犯罪者には死刑も当然。戦争には反対、でも死刑は仕方がないと・・・。

日本の世論では未だに死刑存続派が多数という現状を思い知らされます。
戦争も死刑も国家による殺人という点では同じだと思うのですが、どうしたら解ってもらえるのでしょう。


やみぃさんは、広島・長崎のことを書いていますね。
きっと、広島・長崎に目を向けられる人は沖縄にも目を向けてくれると思います。

そして沖縄を知れば、アジアにも辿り着くと思います。
今、外から日本を見つめ直すことが大切なのではないでしょうか。

すべてに通じる根の部分は同じだと思うのです。

やみぃさんには素直に話すことが出来て嬉しい。
屋根裏にも「ふぇぬかじ」が、さわやかに吹きますように. . . 。


* ほんとうに、いじめや差別. . . テロや戦争、すべての根っこは、一緒だと私も思います。 沖縄には二度行きました。一度は仕事でしたが、二ヶ月も滞在したの。大好きな土地です。

 * 「ふぇぬかじ」は沖縄の言葉で、「南風」を意味するそうです。N さんから、いろいろ教わりたいです。よろしくね。  ― やみぃ

TOPへ



* H さん のメール


なんでみんなマスコミの情報を鵜呑みにしちゃうんだろう?

毎日テレビを見て「どうなるのかしらねえ、まったく」とか言いながら、みんなもう最初から「こりゃ戦争になるね」って思っちゃってたみたい。テレビに洗脳されてるとしか思えない。

私はテレビもあまり見ないし、新聞も読まないし、世界情勢について何も知らない。
でも、テレビや新聞に書いてあることが真実のすべてはない、ということはよくわかっているつもり。

NHKだろうが朝日新聞だろうが、メディアというものはあくまでメディア(媒体)であって、いわばフィルターのようなものだと思う。事実をまっすぐそのまま全部伝えるものではない。

そのことをみんな忘れちゃいけないと思う。
情報は、切ったり貼ったり、引き伸ばしたり縮めたり、いくらでも操作できるんだから・・・。

つまり私は、テロ事件そのものよりも、その後に起こった世間の反応が気にいらないの。

「どうせ自分には何もできないし」と傍観したり、ただむやみと嘆いたり恐がったりする人たちの気持ちもわからないでもない。ちょっと前は自分もそうだったから。

特に私みたいに「具体的な行動を起こす」のが苦手な人間はほとんど反射的に「何もできない」と思ってしまうんだよね。

でもね、今は違うんだ。
私には、明るい未来をイメージすることができる。
平和を願って祈ることができる。

別に、声高に訴えたり、募金活動したり、ビラ配ったりするのだけが「行動」じゃないと思う。

佐藤初女さんは「行動することが私の祈りです」と言ったけど、私は「祈ることが私の行動だ」とマジに思っている。

「そんなの何もしないのと同じじゃん」という人もいるかもしれない。

でも、確かに、それだけで全てを一瞬に変えてしまうことなどできないけれど、なぜか「自分にもできることがある」と信じられた瞬間に、いろいろなチャンスや出会いが向こうからやってくるものなんだよね。

・・・とまあそんな風に考えてはいても、こんなこと言ってるのは私だけなのかしらん?

と ちょっと不安になったりもしていたのですが、いろいろなサイトや掲示板とか読むと、そっか、やっぱり私だけじゃなかったんだと実感できて、あまり報道されない、世界中の水面下で、反戦への強い意識がしっかりと広がり始めていることを、今は感じられる。


アメリカは、被害者の立場を強調して、それに便乗して自分たちのいいように世界を操作しようとして、結局はむしろ自らの良くない部分を改めて露見させただけなんじゃないのかな?

私達が癌という病を経て、より強く賢く(?)なれたように、この事件は「世界」がよい方向へ向けて大きく「変わる」ためのチャンスなのかもしれないよね。

犠牲は大きすぎるけれども、だからこそ、ムダにしたくない...。


* 私も、病気や今回のことを通じて、「誠実に真摯に、けれど深刻にはならない」「何度でも落胆して、でも決して絶望はしない」. . . そんな生き方を学んでいるように思います。なんて、キザだけどぉ。(笑)

H さんの 「私には、明るい未来をイメージすることができる。平和を願って祈ることができる。」という言葉が、今、とても嬉しい。 Love and Peace!  ― やみぃ

  • 佐藤初女: 「森のイスキア」主催。日本のマザーテレサ。 森の中に人々の憩いの場、やすらぎの場を作っている。 龍村仁監督の映画「地球交響曲第二部」に出演。 著書に「おむすびの祈り〜いのちと癒しの歳時記〜」(PHP研究所)「こころ咲かせて」(サンマーク出版)など。 (注:やみぃ)

TOPへ



* R さん のメールより


未明の空爆、本当に本当に悲しかった。

ちょうど友人の四十九日のご挨拶から帰り、お形見にいただいたショールを胸にかけて、ソファーの上で居眠りしていた時でした。だから哀しさが2倍になった・・・

Yummy さんのところへも送られてきたかもしれませんが
アメリカ軍は、こんなところに爆弾を落としたのですね!!

(カブールの写真) 

本当にやりきれない。くやしくてたまらない。

先日から、食事の度に、世界の超大国に翻弄され、食べ物もない弱い国の人々のことが頭に浮かび、涙が出る想いです。



* R さんのやさしい気持ちに、私も涙の出る想いです。ほんとにやりきれません。
でも、悲しくても、私たちはしっかり食事をして元気にやっていきましょうね。写真の街の人たちに、食べ物や医療品を届けられるように. . . 。

   お友達のご冥福を心よりお祈りします。  ― やみぃ

TOPへ



* アトランタの J さんの報告2


神学校

声明文以降の動きは、学習会活動に移りました。

イスラム世界について知るためのものや、アメリカなるもの(パックス・アメリカーナ、政教分離原則などの問題)について学ぶ集会が企画されています。神学生のみならず、諸教会の教会員まで巻き込めるか、検討中です。無理かもしれません。

一方で、ニューヨークにボランティア参加する話は、ニューヨークの連絡先に断られました。人手は足りているそうです。献血や募金を集める動きもあります。

またこの際に遺族たちに対する宗教的慰めをする働きをしたい人も多くいます。これらの人道的援助や、いわゆる「祭司的役割」は、何の異論もなく賛同を得られるのですが、声明文などの「預言者的役割」は、今ひとつ理解されないのが現状です。

これは米国全体の雰囲気でしょう。宗教界の役割は、まず「泣く者と共に嘆くという仕事(grief ministry)」として、把握され期待されます。自然神学生たちも、そちらに思いが傾きます。ワシントンの合同礼拝に宗教界のリーダーが出席したのも、この流れによるものでしょう。

だから、反戦運動の先頭に、宗教界は立ちにくいと思います。祭司と預言者の緊張関係が、平衡を保っていませんから。日本はこの逆でしょうか。

テレビ

テレビのニュース番組にも濃淡があることがわかりました。

大雑把な話なのですが、ABCとPBSは比較的良心的です。NHKはABCを用いているようですね。
CNNやFOXは要注意です。戦争を煽っています。

そういえば、パレスチナの民衆が喜ぶ姿も、CNNのものでした。
あれは捏造報道ではないかという抗議に対し、番組の中で違う映像(同じく喜んでいる民衆の)を出し、「別の証拠をお見せしたことで、偽報道ではないということが証明されました」と言っていましたが、どうでしょうか。

ちなみにCNNはアトランタが本社です。建国13州で、同時に深南部というジョージア州の首都、しかも全南部の中心地のアトランタです。アメリカへの誇りという点で、保守的です。

デルタ航空もアトランタが本社です。この機に13000人がリストラされました。

一方で、テレビによれば、軍隊に入る人が増え、また軍人の結婚が増えています。戦地に行く前に結婚をしておこうという人たちが、増えているのです。

いろいろな喪失の恨みが、どこに向かうのか注視せざるを得ません。


興味深かった発言

 「わたしたちはみな、一つの痛みやすい仮庵に暮らしている」
 
 事件の翌日にユダヤ教のラビ、アーサー・ワスコウが語った言葉。

 核時代の今、世界はいつでも吹き飛ぶ仮庵になった。一方で仮庵の中は、隙間だらけなのだから、お互いの壁ごしに対話がしやすいとも言える。強大な建造物や軍事によるのではなく(アメリカのように自らの不死身性を誇示するのではなく)、世界の仮庵性に目を向け、平和的対話を始めよう。


 「オサマ・ビン・ラディンは、個人ではなく現象だ」

 サウジアラビア人のイスラム改革運動の指導者、サアド・アル・ファイが発表した二年前の論文から。PBSのホームページより。

 アラブ世界には潜在的オサマ・ビン・ラディンが無数にいる。彼を殺してもまた同じ事が繰り返される。要は、アラブ世界におけるアメリカ軍の存在や、パックス・アメリカーナが問題なのだ、と。


 「文化とは、何かを忘れるための合意である」

 神学校のアフリカ系アメリカ人教授、リック・カーソンの発言。

 テロリストも、これから戦争に行こうとしているアメリカ人も、何か大事なものを忘れなくては、殺人など出来ない。人を取り巻く状況が、人を駆り立てる。

だから、そこに善悪の判断を持ち込んで、相手の文化を断罪することは意味がない。アメリカ人の誰一人として、広島・長崎後の原爆投下予定地を、思い出そうともしないではないか。

都合の悪いことを忘れるためにわれわれはアメリカという文化を構成しているのだ。


* J さんのお手紙には、いつも私の知らないことばかり. . . 。感銘深いです。ほんとうにありがとう。 平和に向けて、共に祈りを合わせましょう。  ― やみぃ 

TOPへ



* ニューヨークの友人からの手紙


すっかり寒くなってきたNYです。

カリフォルニアの下院議員バーバラ・リーさん(米国で、上院下院を通じ、たった一人軍事行動に対して反対票を投じた人)の話は、こちらではあまり知ってる人がいないの。というか、ニュースでもそんなに大々的にやってない。

所詮、たった一人の反対意見。なんだか民主主義だというのに、マジョリテイの意見がもっともだという考え方に、怖さを覚えます。あーどうなるのかしら、ほんとうに。

ちなみに、日本では最近どう報道されてるかは知らないけど、イギリスのブレアさん、中近東に訪問して、各国に協力を促してるみたいけど、あれってなんでブッシュがやらないの?? って思っちゃう。

結局は、軍事行動をいろんな国が支持してて、がっかりだけど、イギリスが軍隊を送ったことによって、アメリカの今にも爆弾落としそうだった勢いを少し冷静にさせてるのかななんてふと思ってしまいました。

あと、昨日CNNで小泉さんが中国訪問するって報道されてて、その理由が、日本が軍隊派遣することに対して、中国はよく思ってないとのこと。

一般人が出てきて、自分は日本がどれだけひどいことをしたか忘れない、今、日本が軍隊を支持して武器をもったら、また自分達が侵略されるかもって、インタビューで答えてました。

日本があまりにも野蛮な国にたとえられていて、ちょっと〜、アメリカがなんで、こんなの報道するんだ!? って思ったわ。 軍事行動支持してるあななたちが、中国に行けばって. . . 。自分達が日本にそう協力を求めたんだって。

日本の一般市民は、今回の軍事行動をよく思ってないのに. . . 。
なんだかなあ. . . 。いろんな矛盾を感じて悲しい今日このごろ。


そうそう、14日の日曜日にセントラルパークから乳がん患者のWalkingがあって、わたしも参加します。
それで、その時に寄付を集めてAmerican Cancer Societyに贈って、研究費にあてるの。

初めての参加でドキドキだけど、こういうことに関しては、アメリカはいいなって思うので、戦争のことは忘れて歩いてみようかと. . . 。


ところで、きのう、スタテンアイランドにあるショッピングモールにいたときのこと。いきなり、警報がなりました。そしたら、みんな一斉にに逃げ出したのよ。

やっぱりあの事件があったから、みんな怖いんだって改めて思いました。だって、なぜ鳴ったのかも分からないのに、みんな出口に向かって走り出したの。

結局、WTCの崩壊によって、アメリカ人はもう何でも起こり得ると思ってるんだって、改めて感じました。そう言ってるわたしもだけど。

わたし、実は、今年中に、1〜2週間日本へ戻りたかったんだけど、こんなことがあって、やっぱ飛行機に一人で乗るのが怖いのよ。しかも、まだ、第2のテロが近いうちにおこるかも、なんて言われてるし. . . 。


それではまたね
Peace be with you... all over the world.   10/7



* 大好きな彼女が、どうかこれ以上つらい思いをしませんように。けっして怖い目に遭いませんように。そして、14日には、楽しくさわやかに歩けますように。  Much love, −やみぃ

TOPへ



* イタリアのM さんからの手紙 


◆ 10月7日日曜、国民投票が行われています。
国としてどういう形で今回の件に関わるべきかをかを、一応国民に問うという政府の方針です。


◆ 市民の受けとめ方
ビン・ラディンが悪い、テロ行為・組織壊滅に賛同する「アメリカ支持派」がいて、この派の多くの人がイタリアの政界に嫌気をさしています。

一方、戦争はとにかく嫌という意見を持つグループ、どこかアンチアメリカ的気風がもともとあり、彼らが反対する気持ちの中には、この戦争がアメリカ、資本主義のエゴによるものという漠然とした意識や、単純な自己防衛の気持ちが含まれてるように思われます。


◆ イタリアにとっては人ごとではないという地理的、政治的背景がまずあります。 

ベニスの近くにはNatoの基地があり、湾岸戦争の時もここから出撃しました。 
本当にアフガン、イラク攻撃となれば、この国は軍事的、戦略的に重要なベースとなります。
ゆえ、自動的にイタリアが報復への道に歩調合せることになり、バックで支援するというような悠長な状況ではなくなります。

国連、NATOの軍事介入がそのまま中東・ヨーロッパ間の戦争へと拡大するという危機感、ヨーロッパの主要都市がテロに狙われるという恐れや不安も重なり、みな不安の中ですごしています。

これは市場にも反映し、新車や高額商品の購入を控えるのは無論、スーパーでも必要最低限の物しか買わないという買い控え傾向にあります。


◆ 彼らが持つ、個人個人の物事に対する評価能力はすぐれています。

背景にあるのは長い歴史の中で培ってきた「自分の身は自分でしか守れない」「信用できるのは自分だけ」という人生観かもしれません。
自分を守ってくれるのは自分だけ、法、政府、警察、標識、信号、柵ではないという認識を持っています。

踏み切りでも一時停止などない、池や湖でも美観をそこねる標識や柵がない。 道路でも車線がないところがある、スピード制限があいまい・・・
車は楽に200キロ以上でるものがザラで、安全に走るかスピードを出すか否かはドライバーの責任になります。
線路も柵で囲まれていないとことなどもすごいですね。 

子供が池に落ちておぼれてしまう・・だからといって次の日から柵で囲まれるとか、市、国が訴えられることは稀です。
甘やかされて子供という立場でのみ、管理、しつけされて育った人間と、自分の最低限の責任を持たされ、大人として扱われて育った人間の差と思います。

言ってくれる、注意してくれる人を待たず、それが良いか悪いか、危険か安全かをすぐ評価し判断できる力を個人が持っているのです。

それは何が起きても、その時何をすべきかどう対処すべきかすばやく反応できる力でもあります。
危機管理というより、危機対応。


◆ 彼らの行動は、いきなり国のため、ヨーロッパのため、世界のためといった広義的思想に支えられたものではなく、あくまで自分のための実践的かつ具体的なわかりやすい理由、動機がベースになっています。

ゆえ結構勝手なことも言うわけですが、その意見をくつがえすのも意外に簡単です。 その人本人が納得すればいいわけです。
どこかにお互い好き勝手言い合える余裕というものを感じます。

イメージ的には、個々の個人がそれぞれの理由で戦争はいやだ、平和に暮らしたいと思う人々が増え、結果それが「全体」となり平和が現実化するという感じです。

逆に家族、日本、世界の規範に従い、その正義、ルールを持って世のために・・と常にどこか自己犠牲的な気持ちをもってかつ、・・のためと自分の行動を正当化している人たちと話すのは難しいです。

相手への批判は、そのまま体制、国家、モラル、既成概念、世界批判と取られてしまいますから。
何か批判したら相手の怒り、恨みも結構根深いものになります。

この場合リーダーが決めたことが正義になり、組織、国家を代表する個人の意見を変えることは難しく、お上に従う、お上次第というスタンスでは、リーダーにすべてを託すという受身的なムーブメントしか個人から期待できません。

ともかく、自分のビジョンを持っているというのが、偏ってはいても評価能力ある個人が育つという背景です。これに深い知識、知恵、経験が加わると、個人のビジョンでも全体のビジョンとなりうるわけです。


◆ イタリアの現状

政府レベルでは何も期待できないというのは、他の国同様と思います。

南イタリアで、90年代マフィア撲滅運動が一時活発になりました。
マフィアのボス・・それがキリスト民主党に所属する元首相・・その証拠が少しずつ集まる中、まず警察署長が暗殺されます。

そして証人から重要な裏づけをとるために判事が証拠をつかみにいきますが、妻同伴で高速を移動中、そこにしかけてあった爆弾が遠隔操作よって爆発。

妻同伴ということは、何かカモフラージュするためであったか、よほど安心していたからかだと思いますが、壮絶な死でした。

それでも意思を引き継ぐ判事は、自分の母を尋ねるというフリをし、いっさい警備をつけず、自分の小さいマイカーで単独で証人に会い証拠の裏づけなどを取りに。
実家に着き、「母さん着いたよ」と呼び鈴を鳴らしたとたんにやはり遠隔操作によって爆弾が炸裂。

この証人がだれか、はっきりとはわからないのですが、彼に近づく人間を呼び寄せるために生かされていたか、ダミーだったのか、真実はわかりません。

しかし、逐一すべてが盗聴され、情報が漏れていたのは明らかです。これだけのことをするためには、それなりの組織がないと不可能です。

高速を走っている車を、遠隔操作で高速にしかけた爆弾によって爆破する。わざわざここまでしなくとも殺そうと思えばいくらでも方法はあったわけですが、見せつけでここまでする。

キリスト民主党、そのバックと言えばバチカンです。
殺された二人の判事は、通常のコンタクトには十分注意していたはずですが、行動、情報が筒抜けだったわけです。

そのためにはかなり高性能の、つまりCIAやイスラエルの情報機関が使うレベルの盗聴器他が使われた可能性が高いわけです。

さて、それでも立ち上がった三人目の判事がいます。
国民的ヒーローとして期待された人物でしたが、彼はボスの下にいた社会党の大物を追い詰め、国外追放はしたものの、そこまで。

はじめからマフィアの息がかかった人物だったか、途中で条件を呑んだのか、今は政治家になり、国民からは裏切り者扱い。
中途半端でも、ともかくひとつの結果を出し、この動きは落ち着きます。
国外に逃げた社会党の大物が後押ししていたのが、現イタリア首相です。

このように、今は王とか一国家の形はとっていませんが、裏で武器売買に関与し、世界を支配しているつもりになっている組織は常に存在しました。

彼らに外的力で対抗するのは、もう不可能です。
証拠を集め法的処置で裁くのも不可能です。

TOPへ


◆ 今回の惨事

TWCに旅客機が衝突した後、300機あまりのヨーロッパから出た飛行機がカナダにある基地に着陸しました。それこそあと10分くらいで着く飛行機まで誘導されたのです。
通常の管制塔のスタッフでは対応できたのか・・

タラップを降りると、寒いですから一人一人手袋を渡されたり、降りてすぐ食事も出て、難民キャンプ的な滞在でも全員が初日から寝袋で寝れたそうです。いったい何人くらい収容されたのでしょう。
三日間ここにとどまり、バスでニューヨークへ行くかロンドン経由で戻るかの選択ができました。

いずれにしても、あまりに手際がよすぎる感じがします。
いつ起こるかわからなかったにしても、どのような手段でテロが起きるか事前情報が入り、予想できていなければ難しかったと思われます。

また事件後あまり報道されなかった墜落した旅客機ですが、これが戦闘機による撃墜であることはほぼ間違いないとされています。

法王は早々にアフガニスタンヘ。
実際バチカン関係者が何を話しにいったのか、いろいろな憶測があります。

とにかくアメリカ、バチカン、マフィア、イギリス、イスラエルをつなげる一部の組織が存在する事実は否定できず、正直テロ派もどっちもどっちというのが私の個人的な印象です。

今、実際何が事実かということよりも、単純なテロ対正義のようなレベルの問題ではないということを、認識するほうが大切だと思います。

そんな中で、一般市民、個人に何ができるかを考えること。
勝ち負けのゲームでもなく、法律に頼った裁きによるゲームでもなく、新しい世紀にふさわしい解決策、アプローチが必要なのだと思います。


私は、このお国柄、マフィア関係の人たちを身近に見ています。

いつも行く喫茶店の常連、目の前のマンションのペントハウスに住む幹部クラスの人物とか。無論武器などの商売には関与していないのでしょうが、不動産、マリファナ、ゴールドなど、裏金操作をしています・・

けれど、この幹部クラスの親父は、柿、みかんはじめいろいろな植木をベランダに植え、自分で手入れしてるんですよね。喫茶店常連のチンピラ君は、女性の相談役になって励ましていたり、その人その人で、やさしさや愛とか、外との関わり方って持ってるんですよね。
何らかのプラス方向での役割も. . . 。

完全悪とか、サタンの存在はあまりピンときません。

そして私の頭の中では医学のあり方や、医師、患者のあり方などがこの一連の事件と今後の進展が重なって見えるのです。


◆平和と医療

我々が今抱えている問題は、単に一方を悪、間違い、悪いものとし、削除する、やっつけるという感覚では問題は解決できないと思うのです。

病気でも、ガン細胞は生まれたときには成長をサポートするために必要な細胞であり、誰もが持っているものと聞きました。

プラス、マイナス。 S極N極。 陰と陽。 生と死。 火と水。 男と女。 光と闇。
相反する要素が統合、融合し高次のものを創造する。
これが自然界の法則だと思います。

同じものばかり、似たもの同士だけでも、常に同じ状態でもダメなのです。
起きている状態、寝ている時の状態、立っている、横になっている・・ 動いている時、止まっている時、明るいところ、暗いところ。そしてどちらともいえない極限のバランスを保っている領域。

快晴、曇り、雨。 昼と夜。 喜びと悲しみ・・ この両極を見て、人の心に詩が生まれました。
判断を捨て良い、悪い、きれい、汚い、正しい、間違いという状態がフラットに見えるようになり、人生は活性化され、生き生きしたものになるようです。


医者、薬、まわりでサポートしてくれる人、アドバイスをしてくれる人が、力のない自分を助けてくれる人たちや物ではなく、自分を治す、解決できる自分に戻してくれる手伝いをしてくれていて、自分にそれを治す、解決できる力があることに気付くことが大切だと思います。

医学が薬でやっつける、切除するという闘いの手段から、変える、元に戻すという和平的な方法もあることを知り、その手段を学べば、人類も戦わず、争わずに世の中を変えることができることを学べるでしょう。

これが人類一人一人の意志であるべきで、国にアメリカに国連に依存しているだけでは平和はないでしょうし、テロの一味やビンラーデンを悪の手先として彼らだけ抹殺し、なぜ生まれたかのか根源の原因を見ない限り、第二、第三のテロが繰り返されるわけです。

周りの人間を意識的に、自分のために豊かにする。
自分だけ豊かになって周りが困窮していたら、自分だけ幸せでまわりがすべて不幸せであったら・・・ゆえ、古い教えには隣人を愛せとありました。

しかし自分に愛される資格がないとか、愛されるためとか、他人のためにしなさいという教えではありませんでした。

存在しているだけで自分には価値があるということを思い出し、特別な何かを持つ必要がない、することもないということに気づく。そうすると、無価値感とか、罪悪感が消え、本来の自分に、自然な自分になれます。

今、カブールへの空爆が始まったようです。
これによってアメリカが正義の味方、大人の国として尊敬され、後世まで伝えられるという可能性はなくなったのではないでしょうか。  

今までの固定観念に、さようなら。  10/7 



* ほんとうに、戦うとか、撲滅するとかじゃなくて、互いに近づき、認めあい、変化することで、平和を作ることを考えたいですね。地球に、そして一人一人の 心にも からだにも. . . 。

いつかイタリアに行きたいなぁ。私、帽子が大好きなので、イタリアの町の帽子やさんや工場を覗くことが、夢の一つなんです。  チャオ!  −やみぃ

TOPへ

平和の状差しへ

Not arms, but flowers.
Only love can and will heal our planet and our hearts.

Yummy's Attic

HOME > 平和の状差し > お便り〈2〉