京阪600形

 600形は大津線(京津線と石山坂本線)初の冷房車として1984年に登場した形式です。15m級の2両固定編成で、総計20両が製造されました。

 急カーブや併用軌道などに対応して、25km/h〜65km/hにおいて5km/h刻みの定速制御が可能な性能となっています。車体は300形や260形のものを流用しており、初期車8両は前面が平面ガラス、後期車12両は運転士の視界を広げるためにパノラミックウィンドウとなっています。

 大津線全線で運転されていた600形ですが、京津線の京都市営地下鉄東西線乗り入れに伴い京津線が全て800系化されることから石山坂本線専任となりました。また同時に行われた1500Vへの昇圧時に、足回りなどは700形と同様のものに変更されています。

製造初年:1984年(昭和59年) 制御方式:界磁位相制御

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