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私が競馬を好きになったのはこのエアグルーヴおかげです。牝馬なのに牡馬に混じって天皇賞というG1に出走し、しかも叩き合いの末牡馬に競り勝って優勝というのに感動しました。その後も牡馬の一流どころと一緒に走って、着外がたった一度(しかも故障)というのですから凄いとしか言いようがありません。 エアグルーヴは3歳7月と、かなり早い時期にデビューしました。初戦こそ負けはしたものの、2戦目では同日の札幌3歳Sと同タイムの圧勝でした。続くいちょうSでは不利を受けながらも勝利。しかし阪神3歳牝馬Sでは惜しくも2着に終わりました。 4歳時は熱発による桜花賞回避などでわずかに3戦しか出来ませんでしたが、オークスには万全の状態で出走し見事母仔オークス制覇を成し遂げました。しかし休養開けぶっつけで挑んだ秋華賞ではパドックでのフラッシュに驚いて入れ込み、またレース中の骨折などもあり10着と惨敗。グルーヴが掲示板を外したのは後にも先にもこの1レースだけです。 5歳夏に復帰後重賞2連勝で迎えた秋の天皇賞では、前年の覇者バブルガムフェローに真っ向勝負を挑み、直線ではマッチレースに。壮絶な叩き合いの結果クビ差で先着しました。牝馬としては17年ぶり、距離短縮後は初となる秋の天皇賞制覇です。その後JCでも日本馬最先着の2着、有馬でも3着と好走し、見事年度代表馬に輝きました。 6歳はエリザベス女王杯などやや期待はずれな成績ながら、JCは2年連続2着、1着馬は後の世界的名馬となるエルコンドルパサーでした。引退レースとなった有馬記念では落鉄もあり5着に終わりましたが、無事引退して今は生まれ故郷のノーザンファームで繁殖牝馬となっています。 (文中の年齢は全て旧年齢表記、右の表は新年齢) |