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165系は153系の後継として登場した、国鉄の直流急行電車を代表する形式です。この形式は勾配線区用として製造されたので、勾配用抑速ブレーキがついています。急行型車輌ということですから、もちろん固定クロスシートです。そのため座り心地はあまり良くありません。 晩年は昼行急行がほとんど消滅したことや車輌そのものの老朽化などから、ローカル線普通列車や臨時列車・団体列車としての運転がほとんどとなっていましたが、全盛期には食堂車も連結されていました。また、ジョイフルトレインなどの元車種として活躍したこともありました。 新前橋電車区所属の165系(←写真)は、晩年は全て「モントレー色」と呼ばれる、白をベースにピンクとブルーのラインの入った塗装となっていました。シートも同じ固定クロスシートながら多少改善され、座り心地も多少良くなっています。定期運用はなく、ムーンライトながらの救済列車(大垣夜行、通称「救済臨」)などの臨時列車や団体列車などに使用されていました。 全廃されたのは167系2003年ですが、こちらは夏に大垣夜行が臨時ムーンライトながら91号・92号に置き換えられた後も生き残り、上沼垂運転区の編成により9月28日に運転された「さよならこころ」が最終運用となりました。 |
製造初年:1963年(昭和38年) | 制御方式:抵抗制御 |
形式消滅:2003年(平成15年) |