ヤスリで作るナイフメーキング肉体労働編 11
#75
ヒルトピンのカシメ
ピンは一度に叩かずに、ピンの外側を少しずつ左右
交互に叩いてピンを扇状に広げてから真ん中を
叩きます。
外側を叩く時は特に注意が必要です、くれぐれもヒルトの
縁を叩かない様に、後で大変な作業が待っています。
はみ出た接着剤は綺麗に拭き取り、ブレードバックに
はみ出た部分を少し残して、接着剤の硬化確認様に
する。養生テープはここで剥がします。
#70
ブレート面からヘアラインを引く。
真っ直ぐにラインを引くのは難しいので、冶具の端に
ブレードをセットして直線部分に指を当てながら引くと
真っ直ぐに引けます。
ブレードが終わったらリカッソ面へと移ります。
私の場合ラインを引くときは息を止めていますが
他のメカーさん達はどうなんでしょうか?。
#72
1200番のヘアライン出来ました。
ヘアラインの入れ方はベベルストップから立ち上がり
のアールをなぞりながら一気に、同じ力で、途中で
止まる事無くポイントまで引く事です。
ペーパーは同じ所を何度も使わない事
何度か引いたらブレード面に残っているペーパーの
研磨砥粒をハケ等で綺麗に取り除く事も忘れ
ないでください。
#71
スティックの内側にゴムを貼り付けています。
ヘアラインの面に出来るだけ均一に力が加わる様に
ゴムが両面テープで貼り付けてあります、厚みは
1o で少々硬めのゴム。
ゴムは長い事使うと劣化して硬くなりボロボロに
成るので定期的に交換する事をお勧めします。
#76
接着剤の硬化完了。
硬化にはオーブントースタを使用してます、温度管理が
少々大変なのですが工夫して何とかしてます。
予算が出来たら電気炉でも、等と思案中。
オーブンの温度管理はデジタル温度計を秋葉で仕入
150度前後で15分位の時間で自然冷却。
オーブンは最初に一気に設定温度以上に上がるので
温度計とにらめっこが必要です。
★次回はハンドルの取りつけから。
#73
ブレードに養生テープを貼りヒルト固定の準備。
ブレード面は仕上がりましたので養生テーブで保護
紙テープなら二枚重ねぐらい貼ります。
ガムテープの様に厚い物でしたら一枚で充分。
このテープはヒルトの接着剤を固める時には一度
剥がします、それまでの養生です。
#74
ヒルトの固定
接着剤は一液銀入り熱硬化型を使用。
リカッソのヒルトとの合わせ面全体に均一に塗る
ヒルトの内側にも同じ様に、ブレードのヒルト溝の
あたりには隙間が出来やすいので少し多めに
塗り、接着剤がはみ出すのを確認します。
ヒルトの中に空間を作ってはダメなのです。
ヒルトを差し込みピンを入れ、両側に2oぐらい
出して頭を平らに削っておく。
平らに削るのはピンをカシメル時にピンが曲がらない様に
するためです。