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雑音に敏感であることの美徳


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6月15日
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 2004

■核家族

我が家は核家族ではない。昔は住み込みの社員までいる大所帯だったが、今は祖母を含めた5人家族だ。

祖母は89才。が、本人にたずねると、
「うーん、80幾つかだろ?」
と答える。こんな調子で83才と86才を3年くらいづつやってるので、なかなか歳を取らない。ボケているのかトボケているのか。

先日は兄と戦後日本の家族形態の変化について話していて、
「アメリカは日本を核家族化させたかったんだよ」
と兄が言うと、
「そうそう、昔は大家族でビンボーが多くてね」
と祖母。

兄:「でもね、どんな家族形態を良しとするかなんて、国によって違うんだよ。例えばイタリアなんて大家族主義で、おじいちゃんやおばあちゃんと住んでたりするよ。」
祖母:「へえ!ずいぶん野蛮なんだねえ。」

後進的だとか、前時代的だとかいう意味で言ったのだろうが、我が家での自分の存在をどう捉えているのか。しかも野蛮て。うちは首狩り族か。かつてマレーシアに首狩り族がいたってのも驚いたけど。

(2004-06-15/B)


おばあちゃんは89歳ということは、大正生まれ。ヒトラーが絵を描き、T・S・エリオットが「荒地」を、ジョイスが「ユリシーズ」を書き上げ、ワイマール条約が締結された頃、同じ空気を吸っていたんだね。(2004-08-14-SS/K)




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