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雑音に敏感であることの美徳


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6月16日
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■時間の時速

時間には、3時間分くらいの「1時間」と、ものの数分ぶんの「1時間」とがある、と感じることがある。人それぞれに異なる体内時計ならぬ体感時計があるのだろう。それは1分を1時間で刻む「時間の時速」と言えるのかも知れない。と思いついてみた。

映画を楽しく鑑賞して劇場を後にする時、「あぁ、また現実に戻らなきゃ」と放心状態となる。いままで過ごしていた楽しい時間の”時速”を、グリニッジが1秒を1秒として刻む世界標準“時速”にスローダウンさせて、調整しているのだろう。

映画は、フィルムが1秒間に18コマとか24コマ映写されて、できている。映画は残像現象があって成り立っているが、そのコマとコマの間には、見る人の「時間の時速」を後押しする(はじめて自転車に乗った子どもの背中を押す親のように)しくみがあるのだろう。1秒間に18コマだが、そのあいだには、無数のスピリットがいるのか知らん。

「トロイ」には、いなかった。

(そういえば、プロジェクトにしようと思っていますが、ぼくは8mmプロジェクターを持っています。もし、お宅に8mmフィルムがあって、しかし、見る装置がない場合は、ご連絡を。プロジェクターを担いで伺います。あなたの家族の「時間の時速」を体験させてください。)

(2004-06-16/K)




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