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雑音に敏感であることの美徳


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5月11日
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 2006




 2005

■土筆じゃなくて筑紫

ニュース23を見ていますか?
最近、「多事争論」の前によくわからない映像が流れるようになりました。筑紫さんが机の引き出しを開けたりするヤツ。余計だなあ。

「多事争論」の題字もお題も毛筆で書かれているが、あれは筑紫さんの書だろう。けっこう達筆だ。あのスタイルはすっかり定着してしまっているが、そもそもなぜ「毛筆で」という経緯に至ったのだろうか。

プロデューサーが「筑紫さんに筆で書いてもらいましょうよ!」と提案したりしたのだろうか。そんな人はおそらく大河好きか朝ドラ好きか司馬遼太郎好きに違いない。

それとも腕に覚えありの筑紫さん自薦だったりして。さりげなくプロデューサーの前でしたためたりして、そんなにアピールされちゃかなわないな、となって今に至る。とか。

自宅で練習したりしているのかな。“ハネ”がうまくいかない、とか“止め”が決まらない、など筆と格闘する筑紫さん。

ちょっぴりほほえましい。

(2005-05-11/C)


哲やんに会ったら、聞いてみたい。書き直し用のフリップはあるのか?と。思い返してみると、生筑紫氏を2〜3回見たことがある。一度は何かのフォーラムの司会として、いま一度はオペラ「マダムバタフライ」会場で。目の前で独り、タバコをふかしていらっしゃいました。(K)

いまだに「フリップ」と聞くたびに「フィリップ」のことを考えてしまう。いや、具体的な存在がいるわけではないのだけど。しいて例をあげるとすればジェラールとか、モリスとかかな。派生してイソップとかまで。…余計だなあ。(C)



 2004

■司会の達人

NHKの「スタジオパークからこんにちは」。通称スタパ(※1)。久々に観たら司会者が変わっていた。いつの間に。

トーク番組を見ると、私は出演者を好きになる傾向がある。嫌いから一転した人も多い。なかでも「スタパ」は貢献度No.1。ゲストもかなり良い。が、司会がまずくていつもプリプリしながら見ていた。背にプリプリは替えられない。

何がプリプリかというと、下調べがなっちゃいないのだ。視聴者はゲスト目当てなわけだから、そんなことも知らないのか!とつっこみまくりのはず。知ったかぶりをして出演作品を間違え、あげく誤魔化す。それが私が見た限りでも一度や二度のことではない。

みうらじゅん氏登場の時も、彼の超越っぷりに放心し、『ちゃんとついて来てますか?』と何度も問われていた。どっちが司会だ。質問に対する返しが下手なので、ゲストものりきれない。桃井かおり嬢にも『だからNHKに入るような人はダメなのよ』とバッサリだった。辛! 両名ともにNHKの番組を担当しているが、破天荒な人材を起用する勇気はあれど、それだけじゃ宝の持ち腐れだ。

トーク番組の代表格として「徹子の部屋」がある。『黒柳さんは勉強家だから下調べが完璧。先回りして捲し立てるから相手は萎縮しちゃう』みたいなことをある司会者がゲストとして登場した際、後日談として語っていた。私が目標にしている女性・阿川佐和子女史は、調べすぎず、緊張感もありつつ、その時の会話を楽しむ、みたいなことをどこかで言っていた。

そう、ソレだよ!

TV番組とはいえ、対・ヒト。完璧すぎてもダメだし、相手と緊張しつつもちょっとっつ知リ合えていく感覚にときめきたいものだ。見せるためのモノであれ、時間通りの進行、仕切りではどうしても興ざめしてしまう。

やはりトーク番組は、ノッてきたとこをうまいこと編集できるからライブよりも録画のがいいのかな、と思ったりして。ごめんね、タモさん。


(※1) どうやらNHK的にはこの呼称を定着させたいらしい。

(2004-05-11/C)




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